#返還 ページ13
そして時は流れ
伊達工さんの3年生がやってきた
応援に来たんだって。すごいねぇ
わざわざこんな所まで………って感じだけど。
『影山ピリついてる…
どうしたんだろ…やっぱり合宿で言われたこと気にしてる?』
でも、やっぱり心配だ。
同じチームとしても
セッターとしても
同級生として
マネージャーとして心配だ。
影山 「じゃあ、決めてくださいよ!」
『お、おお……??』
東峰 「あ、あのな…影山」
影山 「俺は!俺は、いいトスあげてます!」
あちゃー……こりゃ、独裁の王様に逆戻りだわ。
ダメだダメだ。
月島 「久々に出たんじゃない?王様節。」
日向 「前から思ってたけど、王様って何がダメなの?
横暴だからだっけ?自己中だから?
でもどっちみち、影山が何言っても納得しなかったら俺は言うこと聞かない!」
田中 「俺は、内容はどうあれ言い方がムカついたら聞かない!」
月島 「左に同じく。」
菅原 「とか言いつつ、田中は自分に言われたことは多分聞くよなぁ」
澤村 「まぁな。」
『影山、あのね。
もっと周りのことを考えるんだよ。
コミュニケーション取るの。合宿で頑張ってたじゃん。
それと同じようにやってみればいいんだよ。』
影山 「……っス。」
日向 「今日真ん中からの攻撃少ねぇぞ!影山くんはビビってるのかな〜?
もっと真ん中使え!!」
影山 「あぁん!?」
武田 「ちゃんといますね…文句つける人。」
影山 「おい、合わせねぇからな。」
月島 「別にいいですけど…?」
スガさん、凄く良い事言ってる。
深い事情は知らないにせよ
きっとそうなんだろう。
体当たりで気付かされたことは、意外と身に染みるんだから。
にしても、影山
このチームに来てよかったな。
いい顔してる。
日向 「新コート上の王様
誕生だ!」
吹っ切れたな。
影山 「俺は……他人の気持ちとかよくわかんねぇし、言葉選びも間違うみたいです。」
日向 「知ってる!」
月島 「何を今更」
影山 「でも、最高のセッターになれるよう努力します!」
澤村 「それこそ今更だな。
お前はずっとそうだろ。」
影山 「ここはお利口さんでいい……」
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