#練習試合 ページ6
武田「組めた!組めたよ〜!!」
そう大きな声を出して入ってきたのは、今年からバレー部の顧問になった、武田先生。
練習試合が組めたそうで……
何よりなんだけど、まさかの相手が青葉城西高校。
ベスト4入りしてるところだよね……
恐ろしいなぁ。
しかも条件付き。
『影山くんをフルで出すこと……』
スガさんいいのかな…辛いよね。
だって、だって正セッターはスガさんなのに。
そんな日の帰り。
お兄ちゃんと一緒に歩いていたら、隣を影山くんがものすんごいスピードで駆け抜けて行った。
田中「スガさーーーん!!!大地さんが肉まん奢ってくれるって!」
『スガさん!』
菅原「そっか。でも、青葉城西って……」
影山「同じチームなら考えたかもしれないっスけど、戦うなら全力で戦うだけっス。」
『………すごいなぁ。影山くんは……』
なんて私が囁いた声はきっと聞こえてなんかいないんだろうなぁ。
大「そうだな。怖いのは影山だけじゃないってとこ、見せてやらないとな。」
『お兄ちゃん達頑張ってね!私も精一杯頑張るから!』
私はもう、プレイヤーとしては動けないけど
お兄ちゃんたちの手助けになれれば、嬉しいなぁ。
それに……
それに、スガさんの力になりたい。
そんなこと思ったのは、私だけの秘密にしておくけど。
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