兄に妬みを。父には承認欲求を。３【僕のヒーローアカデミア】 (ページ8)

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轟「……っお前は良いよな！！！毎日毎日アイツに媚び売るだけでそれ以外は何もせずに済んで！！！そんな事したって…！！無駄なんだよ！！！」

そう怒鳴られた瞬間、冷猫の身体は勝手に動いていて、轟の顔面を殴っていた

『うるさい！！！うるさい……！！！うるさい！！うるさい！！黙れ！！！！』

冷猫が轟に手を出した事により、本格的にやばいと感じた面々が二人を引き剥がそうとする

『っ全部アンタが奪うから…！！私が欲しいモノ全部奪うから！！！左側も！！才能も！！期待も全部全部奪うから！！！！私の欲しいモノ全部持ってるアンタには分からないでしょ…！！？』

芦「冷猫…落ち着いて、」

『私が何をどう頑張っても他人が褒める相手は全部アンタ！！！！開口一番にアンタをべた褒めして私はついでのおまけ扱い！！上っ面だけ褒めて中身なんて何も無い！！！

アンタは頑張った分だけ見てくれる人がいる！！でも私には誰一人いないの！！ねぇ分かる！！？誰も見てくれないこの辛さが分かる！！？』

轟は殴られた頬を押えながら冷猫を見つめる

轟に向かって半狂乱に叫ぶ冷猫の表情はどこか泣きそうで、轟は自分のしてしまった過ちの大きさを知った

『私だって分かってる！！！このままじゃいけない事ぐらい分かってる！！！皆みんな自分のなりたい姿や良い理由(原点)を持ってるのに私は何にもない！！ただ見てほしいって事だけでそれ以外は何にもない！！！』

そしてとうとう溢れた涙が、服を濡らしていく

『………私だってっ…、無駄な事ぐらい分かってる…！！…だけどどうすれば良いの…！？どうすれば見てもらえるの…！！？アンタを見る度自分が惨めに思えてくるの…！だからアンタが大っ嫌いなの…！！これ以上惨めな思いをしたくないからアンタをずっと遠ざけたの！！！』

昂っていた熱が段々と抜けていって、今は只々冷静で

『…もう…どうしようもないじゃない…』

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前の話の最後の轟くんのセリフちょっと足しました

ここの話の冷猫がうるせぇ！！って叫び散らかしてるセリフ、実際に東雲絵名ちゃんのストーリーのセリフから拝借させて頂きました

えななんって一番人間味が凄くていいよね

喧嘩のシーンは難しい……

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