兄に妬みを。父には承認欲求を。３【僕のヒーローアカデミア】 (ページ7)

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『っアンタに私の何が分かんのよ！！！失敗作の私より優秀なアンタが！！私の何を知ってそんな発言してるわけ！！？』

冷猫の怒鳴り声に轟の肩が少し跳ねる

轟「今は失敗作だとか優秀だとかそんな事どうだって良いだろ！！もう少し大人になれって言ってんだ！！！」

『だから私の何を知ってそんな事言ってんの！！？そもそもどうでも良いって何！？私が今までどんな思いでやって来たかアンタは全部知ってるわけ！！？』

轟「知ってるわけねェだろ！！！お前が俺の事ずっと避けるから、知りたくても知れねェよ！！」

『そりゃ普通嫌うでしょ！！？私からパパを奪った人間の事、誰が好きになるって言うの！？』

共同スペースに響き渡る二人の怒鳴り声に、周りは何があったと様子を見に来る

だけどそれでもお構いなく二人は怒鳴り合いを続けた

冷猫は内心薄々分かっていた。このままじゃ駄目な事ぐらい

だけど、そんなすぐに変えられるわけないでしょう？今まで毎日毎日ソレだけを願って必死に生きてきたんだから

『そりゃアンタが私の事分かる筈ないよね！？失敗作の私とは違って雄英からも士傑からもあちこちから推薦貰って！！毎回毎回アンタだけ褒められて！！！』

轟「お前俺が今までどんな思いでアイツと訓練してきたか分かって言ってんのか！！？」

『どうせ”右だけでアイツを超えてやる”とかでしょ！！？巫山戯るのも大概にしてよ！！そんなにパパとの訓練が嫌だったなら私に言ってくれれば良かったじゃない！！私だったら喜んでパパと訓練するわ！！！』

轟「出来るわけねェだろ！！お前もそれを分かってたからずーっと毎日毎日ソレだけで生きてきたんだろうが！！！」

切「オイ…喧嘩なんてやめようぜ…、」

切島の静止も耳に入らず、怒鳴り合いは段々とヒートアップしていく

轟「……っお前は良いよな！！！毎日毎日アイツに媚び売るだけでそれ以外は何もせずに済んで！！！そんな事したって…！！無駄なんだよ！！！」

轟は泣きそうな表情でそう叫ぶ。言ってはいけない言葉だと頭では分かっていながら

だけどもう、冷静さなどすっかり消え失せていた

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