兄に妬みを。父には承認欲求を。３【僕のヒーローアカデミア】 (ページ28)

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冷猫が今まで異性のいない環境で過ごしていた為、恋愛には全くの無縁だった

恋愛の知識なんかはゼロに等しく、唯一あるとすれば幼い頃に図書室で一度読んだ少女漫画に書いてあった校舎裏での告白ぐらい。しかもそれも実際殆ど使われていない

一方爆豪の方は共学だった為恋愛に関する知識は人並みには持っていたが、生まれてこの方一度も恋愛をしたことがない。バレンタインですらチョコを一つも貰った事がない。本人が気にしているかは知らないが、恐らく原因はその性格

果たして今年はチョコを貰えるのだろうか

冷猫は一人ベッドの上で、この前に上鳴が叫んだ言葉を思い出した

どうやら私と爆豪は、周りから見れば付き合っているように見えるらしい

二人同時に否定はしたけど、爆豪は言われてどう思ってたのかな。私は別に嫌じゃなかった

寧ろ、ちょっと嬉しいというか何と言うか。正直爆豪はかっこいい。顔も性格も。思ってる事を話せば最後まで丁寧に聞いてくれて、アドバイスまでしてくれる。一緒に帰った時も先にドアを開けてくれるし、最近どうだ、とか色々聞いてくれし

冷猫の頬がほんのり赤く染まった

そして同時刻、爆豪は毎日の習慣である授業の予習復習を済ませベッドに入っていた

ずっと頭の中で、上鳴の言った事が頭に引っ掛かっていた

そこら辺の女とそう思われるのは凄く嫌なのに、なぜか冷猫相手だとそうは思わなかった

前に一瞬だけ見たアイツの笑顔が頭からどうしても抜けなくて、もう一度見てみたい何て思ってしまう。アイツが泣いているのを見ると、どうにかしてやりたいって思う。何かアイツの為にしてやれないかって思う

もう寝てしまおうと爆豪は目を瞑った

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難しい！！

なんか、二人の今の状態は「あ、好きかもコレ！！」って確信する一歩手前辺り？かな

あるでしょ、ホラ。あれだよあれ

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