兄に妬みを。父には承認欲求を。３【僕のヒーローアカデミア】 (ページ26)

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エレベーターで下まで降りると爆豪と鉢合わせた

爆「…お前、アイツと話したんか」

爆豪はいつも通り聞いただけだった。なのに、冷猫は急にボロボロと泣き出した

爆「はっ…！？なっ…」

『…どうしよう爆豪…っ、私っ…私もう……っ…』

爆「…取り敢えず部屋来い」

爆豪は泣いている冷猫を連れて自室へ向かった

そして部屋に入れ、取り敢えず座らせる

爆「何か言われたんか」

『…違う……全部っ…全部私が悪かった…！！』

冷猫は泣きながら轟と話した事をほぼ全て爆豪に話した

その間爆豪は黙って聞いて、たまに背中を擦ったりとか色々していた

冷猫が泣いている理由は纏めると、「全部自分の身を守る為にしていた事だった。轟を嫌っていたのも自分がこれ以上惨めな目に遭わないようにする為で、全部全部自分の感情で招いた事だった。それに色々な人達を巻き込んでしまった。だけど今までずっと嫌ってきた轟に対して今更普通の対応なんて出来ない。今までソレだけで生きてたからどうすれば良いのか分からない」という事だった

爆「……確かに、お前が言う通り周りの人間を巻き込んで迷惑かけてたかもしんねェ。でもジーパンも言ってただろ、”皆誰かしらを憎んで嫌う。マイナスな感情を抱くのは当たり前。大事なのはその先でどうするかだ”って

ンで、お前は今その先をどうすれば良いのか分かんねェからビービー泣いてンだろ」

冷猫は首を縦に振る

爆「誰も急に変われやしねェよ。人間は大体そうだ。お前がこの先どうすんのか、どうしてェのかは分かんねーけど、自分のやりたいようにやれ。今日アイツと二人で冷静ンなって話せたんだろ？互いがどう思ってんのか知れたんだろ？そこからお前がどうするか、だぞ」

『…難しい』

爆「ハッ、要するに”今までの事は別に何も間違って無くて、これからどうするのかを考えろ”って事だ」

『…分かんない』

爆「だァからそれをこれからじっくり考えろって言ってんだよ」

冷猫は涙を拭った

『…そう言えば、いつまで謹慎？』

爆「…今日入れて４日」

『何で喧嘩したの？』

爆「絶対ェ教えねぇ」

爆豪は断固して原因を言わなかった

爆「…部屋送る」

その後冷猫は爆豪と一緒に自室へと向かう

『ねぇ、また相談しても良い？』

去り際のその問いかけに、爆豪はこう答えた

爆「……深夜に来たらブッ飛ばすからな」

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