兄に妬みを。父には承認欲求を。３【僕のヒーローアカデミア】 (ページ19)

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そんな事を考えていると開始の合図らしきブザーが鳴った

〈敵による大規模破壊(テロ)が発生！規模は〇〇市全域建物倒壊により傷病者多数！！

道路の損壊が激しく救急先着隊の到着に著しい遅れ！到着する迄の救助活動はその場にいるヒーロー達が指揮をとり行う〉

「また開くシステム！！」

一次試験開始と同様、控え室が開く

〈一人でも多くの命を救い出すこと！！！〉

皆一斉に飛び出した

取り敢えず行く場所は一番近い都市部ゾーン

「ひぎゃああああ！！！ママぁあああああ！！！」

建物の瓦礫の山の中から酷い泣き声が聞こえてきた

泣き声がする方向へ向かうと、丁度瓦礫がない空いたスペースで子供…？がギャアギャア泣いていた

率先して助けに行った緑谷がダメ出しを食らっていた

なんか、「開口一番が”大変だ！”は駄目だろ！！」みたいなアレで

その後、順調に救助活動が進んでいる時に爆発音が響き渡った

〈敵が姿を現し追撃を開始！現場のヒーロー候補生は敵を制圧しつつ救助を続行して下さい〉

突然の敵襲撃に、救助を続けたら良いのか敵制圧に加われば良いのか迷っている時だった

夜「ふうきィイイイ飛べえええっっっ！！」

暴風が吹き荒れ、氷と敵を薙ぎ倒していく

轟「風…」

夜「敵乱入とかなかなか熱い展開にしてくれるじゃないッスか！！」

夜嵐だった

推薦入試１位がいるなら却って邪魔になるだろうと救助を続ける事にした

瓦礫に埋まっている人達を救出していると、アイツと夜嵐とかいうやつの言い争う声が聞こえてきた

夜「何で炎だ！！熱で風が浮くんだよ！！」

轟「さっき氷結を防がれたからだ。おまえが合わせてきたんじゃねぇのか？俺の炎だって風で飛ばされた」

夜「あんたが手柄を渡さないよう合わせたんだ！」

轟「は？誰がそんな事するかよ」

夜「するね！」

どうやら互いの個性が衝突してしまった事に文句を言い合っているらしい

夜「だってあんたはあの＿＿エンデヴァーの息子だ！」

その言葉に轟の顔色が一気に変わった

轟「さっき…から、何なんだよ、お前。親父は関係ねえっ！」

夜嵐に気を取られた轟が敵の攻撃を食らってしまった

「セメントガン！すぐ固まって動き辛くなるぜ！」

「論外だな…！ケンカを始めるとは」

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