126 ページ30
.
再びリンゴを齧りながらこの先について色々考える
『………まあいっか』
そして考える事をやめた
ド「何かあったのか？」
『いいや別に。まあどうにかなるでしょって思って考えるのやめた』
オ「もう少し危機感を持ったらどうですか」
『……まぁ、でも私達オーターさんに一ヶ月間みっちり鍛えて貰ってるんで、そう簡単には殺されませんよ』
オーターさん強いし、と言うジゼルにオーターは何も言えなくなった
ド「それもそうだな！あ、そうだオーターさん！この戦い終わって落ち着いたらまたどっかで一緒に飯食いません！？コイツとジゼルちゃんも連れていきます！」
ラ「俺を勝手に巻き込むな。…まぁ俺もたまになら行ってやっても良い」
オ「私は暇じゃないんだが」
ド「…あ…それは…」
しょぼくれるドットに、オーターは心の何処かでほんの少し罪悪感を感じた
何故こうも、冷徹無愛想の自分にコイツらは引っ付いて来るのか
全く理解が出来ないが、決して悪い気は感じていない
オ「………手の空いてる時なら考えてやっても良い」
ド「マジっすか！？よっしゃあ！！！」
それがいつかも分からないのに酷く喜ぶドットを見てオーターは心底不思議そうに首を傾げる
そしてオーターの隣で食事を摂っていたジゼルはオーターをじっと見つめていた
穴が空くほど見つめてくるその視線にほんの少しむず痒い感覚がして、オーターはそっと視線を戻す
世界の運命が懸かっている時にこんな呑気な、とか色々思っていたがジゼルの発言やドットの人当たりの良い笑顔、ランスのまっすぐと自分を見つめる目を見てもう何も言えなかった
三人の事はまだ認めてないし、馴れ合う気もない
だがまぁ、食事ぐらいはしてやってもいいだろう
『オーターさん。三男に勝ったら、いっぱい褒めて欲しいです』
オ「……考えておく」
オーターはどんな怪我を負おうが生きて戦いに勝利する事が出来るように、と微かな願いをその言葉に込めた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 265人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふらんそわ。(プロフ) - あみさん» そう言って頂けてものすごく嬉しいです！！ありがとうございます！頑張ります！！ (3月14日 16時) (
レス) id: f9f8c6b45e (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - はじめまして！今まで見た小説の中でも1番大好きな作品です！これからも頑張ってくださいᐢ ̥_ ̫ _ ̥ᐢ♡ (3月14日 15時) (レス) @page50 id: b132918d53 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんそわ。(プロフ) - 永楽さん» ありがとうございます！更新頑張ります！😁 (3月11日 12時) (レス) id: f9f8c6b45e (このIDを非表示/違反報告)
永楽(プロフ) - この小説好きです！！更新ありがとうございます！ (3月11日 11時) (レス) id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんそわ。(プロフ) - hinaさん» いつもコメントありがとうございます！！！頑張りました！！笑笑 (3月11日 11時) (レス) id: f9f8c6b45e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふらんそわ。 | 作成日時：2024年3月9日 21時
