英雄に非ずんば。【僕のヒーローアカデミア】 (ページ8)

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学校が終わり、皆何かはしゃいでいた

葉「ねぇねぇ杏咒ちゃん！これから皆で反省会するんだけど、杏咒ちゃんもどう！？」

透明でも分かるぐらいの笑顔で話しかける葉隠

『今更反省して一体何になんのよ』

杏咒のその発言に、その場の雰囲気がピキッと凍る

切「オイおめー、そういう言い方良くねぇぞ」

そう言う切島を杏咒は睨み返した

『普通反省はあの場で既にしてる筈でしょ？なのに何で今更やるの。そんな事して何か意味ある？どうせ誰かと無駄な話したいだけでしょ』

杏咒は決して意地悪とかで言ってる訳じゃない。ただ純粋にそう思って言っているだけなのだ

『私はアンタ達とは何もかも違うの。分かったらさっさとソコ通してくれる？』

杏咒を避けるように道が開け、彼女は教室を出ていった

芦「あんな言い方しなくても良いのにさぁー」

葉「ちょっと言い方とかキツイよね…」

二人はむすくれた顔で愚痴を零す。仕方のない事だ

耳「てゆーか何もかも違うって何それ。アイツもしかしてウチらの事見下してる感じ？」

芦「言い方的にそうだよね…あーあー仲良くなれると思ったのにぃ〜！」

芦戸が落胆の声を漏らした時、八百万が何か思い出したように顔を上げた

八「もしかしたら西凰さん、本当に私達とは何もかも違うのかも知れませんわ」

麗「どういう事？」

八百万の発言に、クラスの人達の殆どが耳を傾ける

八「”ヒーロー界の御三家”をご存知ですか？」

芦「ゴサンケ？」

蛙「代表的な三つの家柄を敬って言う事よ。でも何で今その話が…そう言えば杏咒ちゃんの名字って…」

八「ヒーロー界の御三家は”雲龍”、”五影堂”、そして”西凰”となりますわ」

西凰の名に、目を見開く

麗「じゃあ杏咒ちゃんその御三家の人間って事！？」

八「恐らくそうかと。しかも西凰家はその御三家の中で最も歴史の長い一族で、始まりは平安時代にまで遡るとされております」

葉「ヘイアン！！！？」

麗「平安ってあの平清盛がいた時代やんね！？」

耳「エグ……そりゃ何もかも違うって言われて納得だわ…」

葉「…ていうか名字の字面強すぎ！！」

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