英雄に非ずんば。【僕のヒーローアカデミア】 (ページ42)

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明日明後日は休みらしい

こりゃ２日間ボコボコ確定だ

フラッフラになりながら新幹線に乗って家に帰る

因みに家が京都にあって、往復に６時間もかけている

最初は学校付近のアパートで一人暮らしを提案したが勿論却下された

ヘトヘトになりながら家に帰り着けばドブカスに引き摺り倒され殴られる

もう夜遅かった為それだけで済んだが、翌日の事を考えると眠れなかった

そしてやはり２日間予想通りボコボコにやられた

「なぁ、俺昨日言うたよな？”次負けたらどうなるか分かっとるんやろな”って。何負けとんねん。しかも３位て。２位ならまだしも３位やで？ほんま分かっとるか自分。西凰の名に泥塗っとんねんで」

中庭で一人倒れる杏咒の身体を直哉がグリグリと踏んづける

「自分西凰の恥やで、そこんとこちゃんと分かっとるか？」

『〜〜〜っ”！！』

腹を蹴られて離れた場所まで飛ばされた杏咒はゲホゲホと咳き込みながら血混じりの吐瀉物を吐き出す

「あ〜あ、中庭汚さんといてや。ほんまゲロとかきっしょいわ。でもコレも全部杏咒ちゃんのせいなんやで、分かるか？杏咒ちゃんが弱いのがあかんねん」

直哉はそう言いながら未だ咳き込んでる杏咒の髪を掴み無理矢理上を向かせる

「折角のべっぴんさんの顔が台無しやな。また昔みたいにもっとイジメたろか」

杏咒の顔は、殴られたせいで赤く腫れがあり鼻血やら吐血やらゲロやらでぐちゃぐちゃになっている

「何とか言えやカス」

「何をしておる、直哉」

背後から聞こえてきた西凰家当主の声

「杏咒ちゃんと特訓しててん」

「やり過ぎだ」

「ごめんちゃい♡でも杏咒ちゃんがあまりにも弱すぎるからもっと強ぉしたろ思て。やから堪忍したってや」

ドサリと地面に投げ捨てられた杏咒は、再び吐いた

その後二人の気配が消えたと思ったら、代わりに世話役の女中が来て吐瀉物の始末をしていた

杏咒はズキズキと痛む全身に鞭を打ちながら自室に転がり込んだ

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