英雄に非ずんば。【僕のヒーローアカデミア】 (ページ22)

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前を見ると、減速して落下しかけている緑谷がいた

どうするんだろうと見ていると、なんと持っていた装甲の破片を地面にぶつけて再び大爆発を発生させていた

プ〈緑谷間髪入れず後続妨害！！なんと地雷原即クリア！！イレイザーヘッドお前のクラスすげぇな！！どういう教育してんだ！！〉

杏咒は緑谷の前に出ない程度にスピードを少し上げる

プ〈さァさァ序盤の展開から誰が予想出来た！？今一番にスタジアムへ還ってきたその男、緑谷出久の存在を！！！〉

スタジアム内が熱狂に包まれる

１位から順位に緑谷、轟、爆豪ときて杏咒はその後ろである４位だ

その後も続々とゴールして、峰田は自身の個性で八百万の背中にくっついてゴールしていた

殴られ跡があることから、多少抵抗されたのだろう

ミ「予選通過は上位４２名！！！残念ながら落ちちゃった人も安心しなさい！まだ見せ場は用意されているわ！！そして次からいよいよ本番よ！！ここからは取材陣も白熱してくるよ！気張りなさい！！！」

発表された第２種目は騎馬戦

ルールは基本の騎馬戦と一緒なのだが、一つ違うのが先程の結果に各自ポイントが振り当てられている事

つまり組み合わせによって騎馬のポイントが違ってくる

ミ「与えられるポイントは下から５つずつ！４２位が５Ｐ、４１位が１０Ｐ…といった具合よ！そして、１位に与えられるポイントは１０００万Ｐ！！上位の奴程狙われちゃう下剋上サバイバルよ！！」

制限時間は１５分

割り当てられたポイントの合計が騎馬のポイントとなり、騎手はそのポイント数が表示されたハチマキを装着。終了までにハチマキを奪い合い、保持ポイントを競い合う

重要なのはハチマキを取られても、騎馬が崩れてもアウトにならないこと

つまり、１０〜１２組の騎馬がずっとフィールド内にいることになる

一見、一旦ポイントを取られて身軽になるのもアリだと思ってしまうがそれは全体のポイントの分かれ方を見ないと判断しかねる

そもそも、この雄英体育祭はヒーローとしての気構え云々よりヒーロー社会に出てからの生存競争をシュミレーションしている

ヒーロー事務所が競い合う中で生きていくには、時には他を蹴落としてでも活躍を見せないといけない

だがその一方で商売敵とは言えど協力しなければならない場合もある

自分の勝利がチームメイトの勝利になってしまう

相性やら他人の個性の把握やら、持ちつ持たれつといった具合だろう

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