英雄に非ずんば。【僕のヒーローアカデミア】 (ページ20)

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『皆前に行くなんて馬鹿じゃないの』

スタートした瞬間、入り口の狭い部分で物凄い人同士の押し合いが始まった

これが最初のふるい

轟が氷で足元を一気に凍らせ、ゲートを抜ける

しかし空と飛べる杏咒には関係ない

ギャアギャア騒いでいる人達を横目に箒で飛んでゲートを抜ける

杏咒は皆の個性を知らない。それなら、序盤は予選落ちしない程度に後ろから前の人達の個性を見る

峰「轟のウラのウラをかいてやったぜ！ざまあねえってんだ！くらえオイラの必殺……」

緑「峰田くん！！」

峰「うわあああ……！！」

突如として出てきた仮想敵に、峰田は吹き飛ばされた

プ〈さぁいきなり障害物だ！！まずは手始め…第一関門！！ロボ・インフェルノ！！〉

「入試ン時の０ｐ敵じゃねぇか！！」

「マジか！ヒーロー科あんなんと戦ったの！？」

「多すぎて通れねぇ！！」

目の前に次々と出てくる仮想敵

それらを轟は一気に凍らせて動けなくし、その隙に下を潜り抜けた

「あいつが止めたぞ！！あの隙間だ！通れる！」

轟「やめとけ、不安定な体制ン時に凍らしたから倒れるぞ」

轟がそれを言い終えると同時に数体の仮想敵が倒れた

プ〈１－Ａ轟！！攻略と妨害を一度に！！こいつぁシヴィーー！！すげぇな！！１抜けだ！！アレだな！もうなんか…ズリぃな！！〉

誰かが下敷きになる光景を杏咒は空中で停止して高いところから見下ろす

「オイ誰か下敷きになったぞ！！」

「死んだんじゃねぇか！？死ぬのかこの体育祭！！」

皆がギャアギャア騒ぐ中、何かを強くぶつける音が聞こえてくる

そして出てきたのは、

切「死ぬかぁー！！」

プ〈１－Ａ切島潰されてたー！！〉

切島だった

切「轟のヤロウ！わざと倒れるタイミングで！！俺じゃなかったら死んでたぞ！！」

鉄「Ａ組のヤロウは本当嫌な奴ばかりだな…！！」

なにやら瓦礫の中からもう一人の声が聞こえてくる

鉄「俺じゃなかったら死んでたぞ！！」

切「Ｂ組の奴！！

プ〈Ｂ組鉄哲も潰されてたーー！！ウケる！！〉

切「個性ダダ被りかよ！！」

ただでさえ地味なのに、と切島は泣いた

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