英雄に非ずんば。【僕のヒーローアカデミア】 (ページ18)

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参加種目の決定

それに伴う個々人の準備

２週間はあっという間に過ぎ、雄英体育祭本番当日

杏咒は毎日ずっと、只管訓練を続けた

たまにあのドブカスが「杏咒ちゃん一人で稽古なんて可哀想〜…あ、そうや！俺が杏咒ちゃんの為に稽古付けたるわ！」なんて言って吐くまでボコボコに殴ってきた事もあったが、それ以外は順調に進んだ

ラストチャンスに懸ける熱と経験値から成る戦略等で例年メインは３年ステージだが、今年に限っちゃ１年ステージが大注目となる

飯「皆準備は出来てるか！！？もうじき入場だ！！」

上「コスチューム着たかったなー」

尾「公平を期す為着用不可なんだよ」

杏咒はブーツの紐をキツく縛り上げる

轟「緑谷」

緑「轟くん…何？」

緑谷の声が少し裏返る

轟「客観的に見ても、実力は俺の方が上だと思う」

緑「へ！？うっ、うん…」

轟「お前、オールマイトに目ぇかけられてるよな。別にそこ詮索するつもりはねぇが…お前には勝つぞ」

切「急に喧嘩腰でどうした！？直前にやめろって…」

轟「仲良しごっこじゃねぇんだ、何だって良いだろ」

轟は止めに入った切島の腕を振り払う

緑「轟くん。轟くんが何を思って僕に勝つって言ってんのか…は、分かんないけど…そりゃ、君の方が上だよ…実力なんて大半の人に敵わないと思う…客観的に見ても…」

切「緑谷もそーゆーネガティブな事言わねぇ方が…」

緑「でも…！！皆…他の科の人も本気でトップを狙ってるんだ。僕だって…遅れを取るわけにはいかないんだ」

緑谷は顔を上げた

緑「僕も本気で獲りに行く！」

杏咒はその会話に思わず笑いそうになる

それ、私(御三家の人間)の前でする話？あまりにも子供っぽすぎて可哀想

他の科の人も本気でトップを狙ってるとか、元々が雑魚個性だからヒーロー科に入れなかったんでしょ？なのに何でトップを狙えると思ってるの？

遅れと取るわけにはいかないとか、開いた差は一生埋まらないのよ？

誰が勝つとか、トップを狙うとか、本当馬鹿馬鹿しい。皆して希望に満ちた目で前を見据えて、本当馬鹿馬鹿しい

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