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ただ、いつしか彼への気持ちもどこかへ消え。大学を卒業して社会人になり数年経った今はというと。
別に相変わらず合コン系は断り続けてる。
なんか嫌だから。
そうなるとびっくりするほどに恋愛と自分の関わりがない。いや、好きな人ができなければ無理に…と学生の頃と同じスタンスがずっと続いているので変わってないと言えば変わってないのだけど。
ただかつての想い人であるふっかと一緒にいても、あの頃のようなドキドキもふわふわもない。そしてそれを他の人に抱くこともない。
そしてそれに対して何も思わない。
結果私は恋愛に冷めているのかなぁと一瞬思ったこともあった気がするけど、その考えすらどこかにぽーんと捨ててしまえるほどに自分と恋愛の結びつきは薄くて細いものらしい。
「一緒にいい？」
「わっ…あぁ、阿部ちゃんか」
お弁当に入れた卵焼きを見てこの前のことを思い出し、そしてたまたま通りすがった最近くっついたらしい社内カップルさんの姿にそんなことを思っていたら
「いいね、お弁当」
「半分冷食だけどね」
同期の阿部くんが目の前に座ってきた。
「どしたの？」
「いい報告」
「え？」
「部長、さっき上に怒られてたよー？」
そんな彼はクスッと笑ってコンビニで買ってきたのであろうおにぎりを一口頬張る。
「えっ…それって先週の？」
「そうそう、明確な処分みたいなのはなさそうだけどさすがにそれはないよって結構ちゃんと叱られてた。ざまぁみろだね」
阿部ちゃんは同期ということもあり唯一あの件で私と一緒に反論してくれた。ただやっぱりいくら優秀な彼でも上司という立場で守られたあの人とそれを取り囲む周りをひっくり返すことはできなくて。
「…ふーん。まぁ、当然だよね」
「ほんと、いくら終わったことで影響はなかったとしても俺的にはちゃんと処分下していいくらいだと思うんだけど」
「まぁ、怒られたって事実だけでもスッキリしたよ。私は間違ってなかったって証明できたわけだし」
「休憩終わりどんな顔してるか見ものだね？」
容姿端麗、仕事ができて人当たりもいい好青年。そんな彼がちょっと毒を吐く姿は同期だからこそ見れるレアな姿だ。
「ありがとね、味方してくれて」
「いや？だって明らかにおかしかったし」
「認めたくなかったんだろうねぇ」
箸で掴んだままだった卵焼きをパクリと口に入れた。
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ぽぷら(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます！もう少しでラストスパートなので、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです☺️ (4月8日 20時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 今回も好きなお話で一気に読みました！胸がきゅーっとなります！！ (3月24日 22時) (レス) @page47 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - 優希さん» ありがとうございます☺️ゆっくり更新にはなりますが楽しんでいただければ幸いです！ (3月15日 21時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 見つけた瞬間飛び起きました👏もう面白くてわくわくしてます！😍 (3月5日 23時) (レス) id: 9e7ca0af4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2024年3月1日 23時
