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そんな、実は気遣いの鬼であるふっかは私の誘いに２つ返事でOKしてくれた。
学生時代も含め、私が2人での食事に誘ったことなんてなかったからいいんだ？とちょっとびっくりしたのが本音。
「それは理不尽」
「でしょ？もーほんとモヤモヤしちゃってさぁ…」
でも
"愚痴を聞いてほしい"
と正直な誘い文句を使ったので、それこそ気遣いの鬼だからどこかOKしてくれるんだろうなぁと思ってたのも嘘じゃない。
「でもお前偉いよ、堪えたんだべ？」
「堪えたってか…堪えざるを得なかったというか…」
「そーゆーのは後でツケが回ってくるもんよ、その上司さんにね」
「そうでもしてくれないと非常に不愉快です」
「ははっ、そんときはざまぁみろーって遠くからこうしてやんの」
んべ、と舌を出して軽く目を下に引っ張ったふっか。
所謂あっかんべーな訳だけど、この歳になって真正面から誰かのその顔を見ることなんてないからおかしくて。
思わず笑えばなぜか彼はドヤ顔で一口お酒を流し込んだ。
「ふ、じゃあそれができたら報告するよ」
私はふっかが頼んでくれた卵焼きを一口頬張る。
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彼とは大学の同級生だ。
めでたくカップルになった凛とさっくんと合わせて仲が良かった1人。そう考えると割と付き合いは長い。
いつしかキャンパスの中で彼と一緒にいることが自分の中でドキドキするような、ふわふわするような、そんな心地になっていて。
あー、好きになっちゃったんだなーと
そう認めるのにも時間はかからなかった気がする。
自分は特に恋愛体質でもなければ、だからといって恋愛に冷めてるわけでもない。好きな人が自然にできればそれはそれだし、ただできないのなら無理に彼氏を作ろうだとは全く思わなかった。
ただたまーに誘われる合コンだとか、異性の紹介の機会は断ることが多かった。理由としてはそういうのは乗り気にならない、なんか嫌だというふんわりしたものだったけど。
そう考えるとどちらかといえば冷めてる方なのかなぁと思っていた私。でも、いつしか彼に対して
今距離近かったな、とか
今目合ったな、とか
今笑ってくれたな、とか
そんな細かいことにちょっとテンションが上がっていた自分は十分に乙女で。出会いの場を悉く断っていたのは彼と仲良くなってしまっていたからなのかとすらぼんやり思ったこともあった。
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ぽぷら(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます！もう少しでラストスパートなので、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです☺️ (4月8日 20時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 今回も好きなお話で一気に読みました！胸がきゅーっとなります！！ (3月24日 22時) (レス) @page47 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - 優希さん» ありがとうございます☺️ゆっくり更新にはなりますが楽しんでいただければ幸いです！ (3月15日 21時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 見つけた瞬間飛び起きました👏もう面白くてわくわくしてます！😍 (3月5日 23時) (レス) id: 9e7ca0af4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2024年3月1日 23時
