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「その2人、もう他の人だとダメだろうね」
いただきまーすとお弁当を食べ始めた阿部ちゃんはそんな事を呟いた。
「縁起でもないけど、もし別れちゃったら次の恋できなさそう」
「…ほんと縁起でもないね」
「ごめんね？でも"新しい恋のボーダー"めっちゃ上がりそうだなぁと思って」
そんな事起きないと思うけどね？とまた念を押して卵焼きを食べた阿部ちゃん。
でも確かに、こんなにもお互いが好きでお互いを想いあっているんだから他の人なんて外野からでも考えられない。
ぜひともあの2人にはいつかの結婚式に招待してほしいものだ。
「……厄介だね、その恋のボーダー」
「まぁでも恋愛って経験しないと分からないこともあるしさ、もちろん俺のその理論が全てじゃないから一概には言えないけどね」
「阿部ちゃんはボーダー高いの？」
「さぁね、俺今までもあんまり恋とかしてないし」
気のせいだと信じたいけど何故か好青年の塊みたいな彼に闇を感じたのはなぜだろうか。
ちょっと黙って見つめてしまった私に、彼はなんて事なさそうに「ねぇこれめっちゃ上手くできた」っていい焼き色がついたアスパラベーコンを見せてくる。
可愛いかよ。
「阿部ちゃんの彼女になる人、見てみたいな」
「あは、何それ。仮に出来たとしても言わないよ？」
「うん、そうだろうね」
「まぁAちゃんが彼氏紹介してくれるっていうなら考えてあげてもいいかなー」
またわざとらしくにこーっと笑った阿部ちゃんはパクリとアスパラベーコンを頬張る。そもそも彼氏に自分ではない女を紹介されたらいい気分ではないだろうなと思いながら「じゃあその時はね」なんて適当な事を言った。
「ねぇ」
自分もコンビニのおにぎりを一口頬張った時。
ちょっとワクワクした目で身を乗り出した阿部ちゃん。
「そのさ、写真？大学の時のだっけ」
「うん」
「見せてよ」
「えー…いいよ、恥ずかしいし」
「じゃあ交換条件、俺の大学の時の写真も見せる」
携帯を取り出して私に軽く振って見せた阿部ちゃん。そんな彼の学生時代が気になってしまった私はまんまとその条件に乗ってしまった。
「……ちょっとだけね」
「よっしゃあ」
そして、昨日見ていたLINEグループのアルバムを開いて彼の前に置いた。興味津々そうに覗き込んだ彼はゆっくりとスクロールしながら眺め始める。
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ぽぷら(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます！もう少しでラストスパートなので、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです☺️ (4月8日 20時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 今回も好きなお話で一気に読みました！胸がきゅーっとなります！！ (3月24日 22時) (レス) @page47 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - 優希さん» ありがとうございます☺️ゆっくり更新にはなりますが楽しんでいただければ幸いです！ (3月15日 21時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 見つけた瞬間飛び起きました👏もう面白くてわくわくしてます！😍 (3月5日 23時) (レス) id: 9e7ca0af4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2024年3月1日 23時
