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「で、これは最近発覚したんだけど多分2人ともが学生の時からずーっと好きだったっぽくて」
「えぇ、何年の時？」
「えー…分かんないけど…女の子の方は少なくとも2年の時にはなんとなーく好きっぽかったかなぁ…」
「まじか、そりゃ長いね」
やっぱり驚くんだ。
その感覚は私と同じっぽくて少し安心する。
さっくんの方は分からないけど、少なくとも凛に関してはかなり長い片想いだ。
「なんていうか、改めて考えるとよくそんな長い間想い続けられるよなーと思って。私だったら途中ですーって気持ち消えそうだし、卒業のタイミングとかさ？諦めて忘れようとしそうだなと思ってさ」
実際、忘れようとはしてないのだ。
でも忘れた…いや、忘れたというか無くなったのだ。
凛と私はいわば正反対なんだろう。
「でも卒業してからも会ってたんでしょ？」
「まぁ…2人きりは分からないけど4人でよく遊んでたかな」
「会ってるならずっと好きなんじゃない？会わなくなってーとか、そんなにしょっちゅう顔合わせないなら忘れるのは自然だと思うけど」
その言葉に少し、ショックを受けた。
だって、もう好きじゃないなって気づいたのはまだ大学生の頃だった。当時ふっかと会わなくなったわけでもなければ会う頻度も減っていたわけではない。
だから阿部ちゃんが言う"会わなくなって"に当てはまらないのだ。恋心の前に人の心さえも欠落してるような人間なのか…？なんて
「そう…なのかぁ」
やっぱり私は冷めてる人間なのだろうか。
「あとはー、その片想い？が楽しいか苦しいかだよね」
「え？」
そう思ってちょっと悲しい気持ちになっていると、目の前の同期はカップに入ったほうれん草を摘みながら言葉を続けた。
「その2人、明らかな両想いだったんでしょ？」
「まぁ…特に卒業後はね」
「本人達は片想いだと思ってても、結局お互い好きなんだから多分一緒にいれば楽しいじゃん？お互いが興味ないような態度は見せないんだからきっと嫌な気持ちにはならないよね」
「…うん」
「でも叶わないであろう片想いとか、相手が興味ないんだろうなぁって感じだったら想い続けるのは辛くない？辛いことはやめたいのは当たり前だし、楽しいことは続けたいのも当たり前でしょ？」
パクリ。ほうれん草が彼の口に吸い込まれる。
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ぽぷら(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます！もう少しでラストスパートなので、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです☺️ (4月8日 20時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 今回も好きなお話で一気に読みました！胸がきゅーっとなります！！ (3月24日 22時) (レス) @page47 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - 優希さん» ありがとうございます☺️ゆっくり更新にはなりますが楽しんでいただければ幸いです！ (3月15日 21時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 見つけた瞬間飛び起きました👏もう面白くてわくわくしてます！😍 (3月5日 23時) (レス) id: 9e7ca0af4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2024年3月1日 23時
