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「あー、うまかった。さんきゅ、付き合ってくれて」
満足げに歩き出したふっかはその通り上機嫌で。
別にラーメンなんて1人でもいけるだろうにと思ったのだけど。飲みの席の後に誰かとっていうのが彼にとって重要であることに少しして気付いた時、可愛い所もあるもんだと。
「奢ってくれてもよかったくらいだけどねー」
「それはさぁ、また別じゃん」
「ふ、冗談。美味しかったし、来てよかったよ」
そう言えば安心したように笑うから。
何だか自分も心地よい気持ちになる。
「あ、じゃあさ。次！」
「え…はしご…？嘘でしょ」
「違う違う、今日2軒で迷ってたのよ。次そっち連れてく、そこもまじ美味いのよ」
お酒も入って、お気に入りのラーメンも食べて。テンション高めなふっかは早くも次を決めようとしてるみたいだ。
携帯を取り出して何やらぶつぶつ言っている。私、何も言って無いんだけど…
「あっ、来週いけるわ」
「ちょいちょい、私いいって言ってないけど？」
「でも美味かったしょ？いいじゃん、開拓してこうよ。てか俺が行きたい」
17時半！どう？なんて聞いてきて。あまりにもその姿が無邪気で何だか学生の頃の彼をぼんやりと思い出したくらいだ。
「もー…いいけどさぁ。飲みもセットなんでしょ？」
「もっちろん。ほら、いくらでも愚痴聞いてあげるからさ」
楽しそうだ。きっと自分のもはや趣味であるラーメン巡りの良さに友達が気づき始めたのが嬉しいのだろう。
「愚痴りたくなるような事なんてあってほしくないけどねぇ」
そう言いながら一週間後のカレンダーに"ふっか 17時半"とメモを入れる。
実はそろそろ凛を誘ってどこか遊びに行こうかなとか思ってたけど、引き続きさっくんとラブラブしてもらうことになりそうだ。
「さっくん、そろそろOKしてくれるんじゃない？」
「あいつはもうダメだ、今は凛のことしか見えてねぇから」
「くっつけたの、自分だからね？」
「それは別に、むしろまだくっついてなかったらこっちが発狂だわ。もどかしすぎて」
見せられた写真には楽しそうに笑い合う2人が映っていた。多分これは付き合う前だけど、これだけ見れば全然カップルでしかない。
「…てかさぁ、凛は多分学生の頃からずっと好きだったぽいけど。いつから両想いなんだろうね」
気づけば2人の気持ちは双方に向いていたと思う。私達はそれが当たり前になっていて明確にいつからなんてのははっきりしていなかった。
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ぽぷら(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます！もう少しでラストスパートなので、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです☺️ (4月8日 20時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 今回も好きなお話で一気に読みました！胸がきゅーっとなります！！ (3月24日 22時) (レス) @page47 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - 優希さん» ありがとうございます☺️ゆっくり更新にはなりますが楽しんでいただければ幸いです！ (3月15日 21時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 見つけた瞬間飛び起きました👏もう面白くてわくわくしてます！😍 (3月5日 23時) (レス) id: 9e7ca0af4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2024年3月1日 23時
