恋愛マスターたち ページ1
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並ぶ２つの背中を見送る。
いつもと変わらないように見えて、関係性が変わった彼らはきっと幸福に満ち溢れているのだろう。
「ったく、ニコニコしちゃってさぁ」
お互いを笑顔で見合う横顔。それを呆れたような、でもどこか微笑ましそうに眺める彼はダウンジャケットのポケットに両手を突っ込んで肩をすくませた。
「アツアツですね」
「な、こんなにさみぃのに」
そう返した彼はふっと笑いながら2人に背を向ける。私も同じタイミングで背を向けて私たちはあの2人と同じように並んで歩き出した。
「リアルにあるんだね、いい加減くっつけよ！ってやつ。私少女漫画だけの話かと思ってたよ」
「あの2人はなぁ、ようやくにも程があるよなぁ」
お互いがお互いを特別な感情で見ていることなんて側から見たら丸分かりなのに、揃って奥手なのか一向に進展する様子がなかった2人。
ふっかは彼氏の方に、私は彼女の方に。私達はそれぞれによく相談されていて両思いなのが分かりきっていたので、痺れを切らして色々気を使ったり4人で遊ぼうと約束を取り付け2人にしてみたりとお節介をしていたというわけだ。
「もどかしかったよねぇ」
「まじ何回も言ってやろうかと思った」
「ずっと黙ってたうちら偉いよ」
そしてようやく、呼び出された私たちは付き合いましたと報告を受けた。やっっっとか…と若干の苦笑いを溢した私達を見て2人は不思議な顔をしていた。
そういうところだ。
きっと、お節介しなきゃいつまで経ってもくっつかなかっただろう。
「でもさ、もう付き合ってるくらいの距離感だったからカレカノになってもあんま変わんなそうだね」
「あー、確かになぁ。外だとそうだろうな」
「外？」
「完全2人きりなら色々あんでしょ」
「まぁねぇ」
何を思い返しているのか、遠くを見つめながら少し呆れた表情の末に優しく微笑んだふっか。なんだかんだ大事な友人の恋が実ったのが嬉しいのだろうか。
クールに見えて実は深い優しさで溢れてる。
そんな彼のことを好きだったのは
もうどのくらい前の話だろうか。
横顔を見て、あの時の事を思い出す。
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ぽぷら(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます！もう少しでラストスパートなので、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです☺️ (4月8日 20時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 今回も好きなお話で一気に読みました！胸がきゅーっとなります！！ (3月24日 22時) (レス) @page47 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - 優希さん» ありがとうございます☺️ゆっくり更新にはなりますが楽しんでいただければ幸いです！ (3月15日 21時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 見つけた瞬間飛び起きました👏もう面白くてわくわくしてます！😍 (3月5日 23時) (レス) id: 9e7ca0af4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2024年3月1日 23時
