逃げ道？ ページ8
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「ここの回想シーン、もうちょっと長くするとかはどうですか？」
「そうねぇ、ちょっと思ったんだよね。もうちょっと現在との繋がり深めてもいいかなって」
「その分このシーンを次回に持ってけば終わり方も良い気がします。えぇ、どうなっちゃうの！？っていう」
「確かにね！そうしよっか。うん、まとまった」
終わりましたかね？とでも言うように会話の区切りがついたところでぴょーんとツナが膝に乗ってきた。それを合図に私も編集者モードが少し抜け、佐久間さんが出してくれていたお茶を一口飲んだ。
「にゃは、うちの子はほんといい子だねぇ」
膝の上のツナを見て笑った佐久間さん。
次号のネームを広げて話し合いをしていたところだった。
「佐久間さん、詩香って最後はどっちかを選ぶわけじゃないですか」
わんことは違い、柔らかいツナを撫でながらその感覚の違いを感じる。私はそんな風に、何気なく聞いたくらいのテンションを演じていた。
これはガチの方の演技だ。
「その決定打というか…詩香にとって何が決め手になるんですかね」
「んー、それはしいちゃんが恋人に何を求めるタイプなのかってこと？」
「まぁ、それもありますし…でもそもそも2人から迫られたからって2人のどっちも好きにならない可能性だってあるわけじゃないですか。怖いって感情を乗り越えたとして何が詩香に恋愛感情を目覚めさせるのかなーと」
まぁ、はっきり言うならそれをこれから描いていくんだろう。つまりネタバレ要素なわけでこんなことを聞いても佐久間さんは答えてくれないとも思ったんだけど。
「そうねぇ。まぁ簡単に言うなら都和と陽斗が振り向かせるために頑張って、それがしいちゃんの中に響くからってのが全てだよね」
「…ですよねぇ」
「でもなんていうかー幼馴染だから、そしてしいちゃんだからこその“それ”は絶対あるよねぇ」
「というと？」
「昔を知ってるってことはその好きになる要素の範囲の中に昔も入ってくるわけじゃん？昔こんなことしてくれたよな、あの時嬉しかったな、もしくは嫌だったなみたいな」
「ほう…」
佐久間さんは何を考えているのか、ちょっと楽しそうな顔で腕を組む。
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takkimakki(プロフ) - ぽぷらさんの大ファンで、こちらのお話もすぐに読み始めたかったのですが、色々あって精神的に落ち着かず、せっかくの大好きな作者さんのお話だから、気持ちに余裕が出来たら読ませていただこう、、と思っていて。こんな時期になってしまいました。お話、最高でした！ (3月4日 14時) (
レス) @page31 id: ff744b84c3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - ねもさん» こちらこそお読みいただきありがとうございました！締め方納得していただけてホッとしています（笑）ねもさんもお気をつけて、ありがとうございました☺︎ (10月17日 21時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ねも(プロフ) - お疲れ様でした！毎回ドキドキキュンキュンしながら、更新楽しみにして読ませて頂いていました。ラストの締め方も天才…って感動しました。最高です！！いつも素敵な作品をありがとうございます。お身体にはどうぞお気を付けて、これからも応援しております。 (10月15日 10時) (レス) id: 04621d2dbc (このIDを非表示/違反報告)
白雪姫(プロフ) - ぽぷらさん» お忙しい中返信ありがとうございます😊毎日キュンキュンと幸せな気持ちで興奮しながら姉と黄色い声をあげていました笑👏また新作を出す予定があれば楽しみにしています😍 (10月10日 23時) (レス) id: 0bbb4fca30 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - ぽぽぽさん» こちらこそお付き合い頂きありがとうございました！ニヤけちゃいましたか？（笑）楽しんで頂けたみたいでよかったです！タイトル実は考える時結構悩んだので汲み取って貰えたのはとても嬉しいです！素敵なお言葉ありがとうございました☺︎ (10月10日 22時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2023年10月1日 21時
