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昔からそうだった。
人見知りだったり人との関係性を築くことが苦手で、それもあって人を前にすると表情や雰囲気が固くなるんだろう。そのせいで第一印象として持たれるのは近寄りがたいとか何を考えているのか分からないとか、それこそ愛想が良くないとかそんなこと。
それを人見知りだからで片付けられるのはきっと学生まで。社会に出て人と接するのは必須で、愛想を良くするだとかも仕事のうちだろうしもはやマナーの1つだと思う。
それが私は出来ていない。
高校の時、その自分の性格が自分を苦しめた時と同じ。瑠奈が御陰さんになっただけ。つまり私は何にも変わってなかったし成長もしていなかった。
確かに瑠奈や御陰さんのしたことは人としてダメなこと、それを擁護するつもりは一切ない。
ただ、全ての始まりは自分だったんだと。
それは反省すべきことなんだ。
「……ありがとね、2人がのおかげで気づけてなかったことに沢山気づけたよ」
高校の時の私はそこまで考えずに逃げたんだ。
今の私は辛うじて全部理解した。
ただそれを改善できる自信があるかと聞かれたら
「…自分じゃ何も出来なかった」
この期に及んでもない。
何というか…自分がフラットにいてはダメなのかと。ずっとそれじゃ疲れてしまうじゃんと…そう思ってしまっていた。だからダメなんだよな。
「…まぁ、Aが今言ったことは間違いじゃないけどさぁ」
少し沈黙の時間が流れ、そういうことだからとこの場を切り上げようとした時。
「正直、Aをろくに分かろうともせず勝手に決めつけて勘違いしてって。全部あっちの自業自得でしかないじゃん」
亮平が珍しく憤りを感じているような顔をして呟いた。
「Aがちゃんと仕事に向き合ってる人だって分かってれば嫉妬の気持ちだって生まれなかったかもしれないし、自分とAと比べて苦しむことも無かったかもじゃん。
てかそれを感じ取れないほどなんだから、その先輩？Aとかその作家さんとちゃんと関わってないでしょ？それでAのこと決めつけるのは違くない？事実確認を怠ってるってことじゃん、それこそ社会人としてどうなのって俺は思うけど。
ちゃんと全部分かってれば自分を経て今があって、それがうまくいってるんだって思えるはずじゃん。結局自分の事しか考えてない自己中な奴なんだよ、だからこんな事だってしたんだよ」
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2023年9月2日 23時
