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「うわ！しょっぴーじゃん！」
「え、まじだ！」
「お前らよそ見してチャリ漕ぐなーこの辺お年寄り多いんだって何回も言ってんだろ」
次に現れたのは学ランを着た高校生だ。
悪さをしてるわけではないけどこのくらいの男子のノリなのか何かと俺に絡んできた野郎たち。
「最近交番いねぇじゃん！」
「そりゃな、もうあそこにはいねーよ」
「え、なに？辞めたの？」
「まぁそんなとこ」
「クビ？」
「んなわけあるかぁ、上から表彰されてんだこっちは」
久しぶりに俺の姿を見たからか、一度通り過ぎたのをUターンして周りに群がる野郎たち。別に何年も経ってるわけじゃないのに少しだけ身長が高くなっている気がした。
「なんかしょっぴー若返った？」
「分かる！垢抜けたよな」
「私服だからじゃね？あ、髪染めた？」
やいやい言いやがって。
「大人に向かって偉そうに言うな。ほら、この先通路狭いんだからチャリ押してけよ」
「でも言う事変わってねぇなー」
「あったりめぇだろ、お前らがこんなん時から俺は注意し続けてんだよ」
腰元くらいに手を出してそう言ってやる。
それは盛りすぎかもしんないけど、小中学生の時からこいつらを見ていることには代わりない。
実は、制服が変わったり背負ってるものがランドセルからリュックになったりと特に春はこいつらの成長していく姿を見て大きくなったなぁなんてちょっと思いに耽っていたこともある。
「じゃあな、勉強がんばれよ」
1人の肩をぽんっと叩いて歩き出す。カラカラと自転車を押す音が後ろから聞こえて、やけに素直だなと思わずふっと笑った。
「しょっぴー！」
かと思えば。
そのうちの1人が俺の前まで自転車を漕いで追いついてくる。とん、と降りたそいつは何だからしくない真面目な顔をしていた。
「え、なんだよ」
「……俺、警察になりたくて」
思わぬ言葉に目を丸くする。目の前の野郎はまっすぐと俺を見つめていた。
「かっけぇなって思ってた、ずっと」
「…俺を？」
「この辺の人、みんなしょっぴーのこと知ってんじゃん。いつも助けてくれるって」
少し恥ずかしそうに、でも真剣に言葉を続ける。
「そんな人になりてぇなって」
ぎゅっと、ハンドルを握る手の力を強めた。
「……ここは任せたぞ、たまに遊びにくっから」
ここに配属される保証なんてないけどね。
その学ランが制服になったことを想像して、かっこいいじゃんと素直に思ったのだった。
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ぽぷら(プロフ) - ゆうさん» 結末を知ってから読み返すとまた違った発見があるかも知れませんね。楽しんでいただけていますように！コメントありがとうございました！ (3月3日 21時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - ゆうさん» ゆう様。少しここに顔を出さない期間が続いてまして…コメントに気づくのが遅くなってすみません💦お読みいただきありがとうございました。この作品は翔太くんの存在が結構大事だったりするので、担当様に喜んでいただけて嬉しいです☺︎ (3月3日 21時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 続き、、、読んでしまったので、また最初からゆっくり読み直そうかと思います。素敵な作品、ありがとうございます。 (1月30日 0時) (レス) id: ea951581be (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 初めまして。ふらふらと彷徨い、こちらに辿り着き夢中で読んでしまいました。メンバーだけという作品もですが、設定に引き込まれました。各々の能力もにあってるし、渡辺担の私はかっこいいしょっぴーが見れて嬉しかったです。先が知りたくてめっちゃ早く (1月30日 0時) (レス) @page50 id: ea951581be (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - kototoさん» kototo様。お読みいただきありがとうございました！同じ阿部担の方に楽しんで頂けて嬉しいですー！☺️読み返したりと、引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです！ありがとうございました！ (2023年4月16日 18時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2023年3月29日 22時
