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「あくまでも俺の考えね」
俺は脅迫文が映るパソコンを閉じる。全く理解をしてなさそうなふっかの顔を見て思わず笑ってしまって、なんだよってむすっとした姿にまた笑う。
「何らかの方法で俺ら3人が能力者であると気づいた。裏の存在を知っているとすれば俺たちが“ターゲット”になる可能性もゼロではないってこと、前任者の人たちなら分かるでしょ？」
「まぁ…」
「それを受けて本部は場所や存在がバレてないゼロという場所に俺らを置いた。能力者絡みの事件を対応するって目的が第一だと思うけど、このまま普通に過ごして裏に捕まることを避けるために能力者である俺たちを異動って名目で守ってくれたんじゃないかな。
だから能力者である2人…結果的に俺も含め最初は3人だけだった。そうじゃなきゃ能力者と対峙する危険な部署をこんな少人数にしないよ」
裏と自ら対峙することになるんだからそれはむしろ危険なんじゃないかと思うかもしれないけど、そもそもゼロに来なかったら裏の存在なんて知らなかったし、みんなと助け合って危険を回避することもできないのだ。
だったらその存在を自ら知って対策できるゼロの方が一周回って安全なんじゃないか。何より、能力者であることを曝け出して楽に生きることができるゼロという場所は精神的にも安心な場所。
「…なるほどな、じゃあここの存在はバレてないって思っていいのかもね」
「トップシークレット、それは本部からの福利厚生かな」
まぁ、俺のこの考えも仮説でしかないし。俺がここに来たのも能力者であることがバレたんじゃなくて、本当にたまたまふっかの同期だからって選ばれたのかもしれないし。そもそも前任者が偵察したであろう段階では俺はまだ開花すらしてないはずなんだから。
「…初めゼロの事聞いた時は悪さする能力者を捕まえるってイメージが強かったけど。ゼロに与えられた使命はむしろ逆で、社会では恐れられ、無条件で狙われ…そんな生きづらい能力者たちを助けることなのかもしんないな。あいつらの他にもきっとまだ沢山いる」
ふっかはソファで仲良く談笑する照達を眺める。
「守るから、守れ…って」
その眼差しはどこか切ない。
「すべての能力者が生きやすい世の中になりますように」
「え？」
「って、ふっかおまじないかければ叶うよ」
俺はそう言って照たちに混ざりに行く。俯きながらも照れたようにフっと笑ったその顔に、気づかないフリをしながら。
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ぽぷら(プロフ) - ゆうさん» 結末を知ってから読み返すとまた違った発見があるかも知れませんね。楽しんでいただけていますように！コメントありがとうございました！ (3月3日 21時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - ゆうさん» ゆう様。少しここに顔を出さない期間が続いてまして…コメントに気づくのが遅くなってすみません💦お読みいただきありがとうございました。この作品は翔太くんの存在が結構大事だったりするので、担当様に喜んでいただけて嬉しいです☺︎ (3月3日 21時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 続き、、、読んでしまったので、また最初からゆっくり読み直そうかと思います。素敵な作品、ありがとうございます。 (1月30日 0時) (レス) id: ea951581be (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 初めまして。ふらふらと彷徨い、こちらに辿り着き夢中で読んでしまいました。メンバーだけという作品もですが、設定に引き込まれました。各々の能力もにあってるし、渡辺担の私はかっこいいしょっぴーが見れて嬉しかったです。先が知りたくてめっちゃ早く (1月30日 0時) (レス) @page50 id: ea951581be (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - kototoさん» kototo様。お読みいただきありがとうございました！同じ阿部担の方に楽しんで頂けて嬉しいですー！☺️読み返したりと、引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです！ありがとうございました！ (2023年4月16日 18時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2023年3月29日 22時
