じゃあ叶えてよ ページ28
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「なぁ阿部ちゃん、俺は人殺しなんだよ」
もう二度と聞きたくなかったそのワードに顔を上げた。その俺の顔を見たふっかはなぁんだよ、と笑って。
「それ…やめてよ…」
「その事実は消えないさ、何をしてもね」
「だからっ」
「でも阿部ちゃんが"もうそんなことさせたくない"って言ってくれたでしょ？」
俺だってあのまま連れ去られる気はさらさらなくて、ちゃんとみんなが逃げてくれてることを祈って少ししたら瞬間移動で逃げるつもりだったんだ。
でも、やっと治ってきたと思った傷に上書きをされるように痛めつけられていたふっかが、息を切らして苦しそうに眼を光らせていた。
いつもなら気づくだろうと思ってたのに、きっと必死すぎて分かっていなかったんだ。
幸い翔太が俺の意思を汲み取ってくれたみたいで。
また彼が"人殺し"と自分にレッテルを貼って手を振るわす姿は見たくなかったから。なんとなく悟った自分の能力をふっかに向かって使ったのだ。
やっぱり、彼は俺を連れ去っていく奴らに
それが、叶う保証がないとしても。
「阿部ちゃん、一度決めたことは突き通す人じゃん。だからもうきっと、俺は新しく"人殺し"にはなれないんだろうなぁと思って。
あの時の同級生への償いに集中できると思ったらさ、ちょっと安心したんだよ。人を殺めることを重ねないで、新しい恐怖に臆さず警察として人とか社会に貢献する。
俺はね、別にそれを嫌なことだとは思ってないの。"人殺し"であることを…って言ったら語弊があるけど。ちゃんと生きて、その罪を償うことで自分の能力とか、自分をちゃんと好きになれる未来があるかもしれないって」
"その未来に阿部ちゃんは必要不可欠なんだよ"
なんでだろう。
誰一人として俺の存在を否定する人はゼロにいなかったのに。この言葉が一番、俺の心に手を差し伸べてくれている感覚がした。
「だからまたさ、俺が"人殺し"になろうとしたら。その綺麗な眼で俺を止めてよ。そんで一緒にいてくんない？
阿部ちゃんとする仕事が一番好きだし、だからこそ俺は阿部ちゃんのことを絶対に守る。自分のためでもあんの、俺が阿部ちゃんを守るのは。
確かに今までの生活とは違ってくるかもしんないし、軽く外出もできなくなるかもしんないけど。俺といれば楽しいし安心だって、そう思ってもらえるように頑張るつもりだから」
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ぽぷら(プロフ) - ゆうさん» 結末を知ってから読み返すとまた違った発見があるかも知れませんね。楽しんでいただけていますように！コメントありがとうございました！ (3月3日 21時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - ゆうさん» ゆう様。少しここに顔を出さない期間が続いてまして…コメントに気づくのが遅くなってすみません💦お読みいただきありがとうございました。この作品は翔太くんの存在が結構大事だったりするので、担当様に喜んでいただけて嬉しいです☺︎ (3月3日 21時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 続き、、、読んでしまったので、また最初からゆっくり読み直そうかと思います。素敵な作品、ありがとうございます。 (1月30日 0時) (レス) id: ea951581be (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 初めまして。ふらふらと彷徨い、こちらに辿り着き夢中で読んでしまいました。メンバーだけという作品もですが、設定に引き込まれました。各々の能力もにあってるし、渡辺担の私はかっこいいしょっぴーが見れて嬉しかったです。先が知りたくてめっちゃ早く (1月30日 0時) (レス) @page50 id: ea951581be (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - kototoさん» kototo様。お読みいただきありがとうございました！同じ阿部担の方に楽しんで頂けて嬉しいですー！☺️読み返したりと、引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです！ありがとうございました！ (2023年4月16日 18時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2023年3月29日 22時
