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「……お前らももう寝なよ」
ほかほかの風呂に入って、眠気がマックスの中で訪れた阿部ちゃんの部屋。そこには康二と佐久間が眠る阿部ちゃんを見つめている。
涼太曰く帰ってきてからずっとらしい。佐久間に至っては一度スタンガンでやられてるってのに。
「しょっぴー…おかえり」
「ふっかもあんときより酷くないらしいから、明日迎えに行くし。阿部ちゃんも怪我っていう怪我はしてないんだから」
いつもならもう起きている人なんていない、そんな時間。心配な気持ちも分かるけど、二人だってかなり神経をすり減らしていたはずだ。
めめもずっと能力を使っていたからか家に着いた途端ふらふらと自室に向かったそう。そんなめめに言われて、闇に潜って阿部ちゃんの後を追った時、
「……阿部ちゃんも色々と話す覚悟はしてるんだと思うよ。もし起きた時に二人がいたら気遣うかもだし、一旦一人にしてあげよ。ちゃんと自分の部屋で寝なよ」
彼は俺が床から様子を見ていたのに気づいて"こいつら頼んだ"と口パクで言ったのだ。
俺が頷いたその瞬間、綺麗な翠色に瞳を染めて一瞬でその場から消えた。俺とめめが見ている前で。
闇から飛び出した俺たちは阿部ちゃんを捕らえていた奴らを薙ぎ倒すなり殴るなり…俺はまた銃を向けたんだけど。
佐久間は怒り狂って一人を殺しそうになってた。ほぼ半殺し状態。もう意識が無いのに殴り続けようとするもんだから「生きて罪を償わせる方がいいってふっかが言ってた」と辞めさせた。
"……生きて罪を償わせる、俺みたいに"
ふっかはきっと、今も償いを全うしようと生きている。
「……お前らが寝ないと俺ここから動かねぇぞ」
そんな俺の言葉を聞いてしぶしぶ立ち上がった二人。各々が自室に入ったのを見届けた俺は阿部ちゃんの部屋の電気をパチンと消した。
「阿部ちゃん」
そして、ドアに手をかけて。
「……大丈夫だよ」
ふっかほど全てに気付けていたわけではない。ただ、俺も阿部ちゃんの様子が変だったことは勿論感じていたし。
"疑ってるわけじゃないよ。でも黙ってて苦しい事ができたら言いなよ、俺にとは言わないけど"
あの時から、きっと自分の何かしらには気づいていたんだろう。
"……じゃあ万が一そんなことが出来たら翔太に聞いてもらおうかな"
頼りないかもだけど、俺がいるから。
心の中で呟いて、彼の部屋のドアを閉めた。
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ぽぷら(プロフ) - ゆうさん» 結末を知ってから読み返すとまた違った発見があるかも知れませんね。楽しんでいただけていますように！コメントありがとうございました！ (3月3日 21時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - ゆうさん» ゆう様。少しここに顔を出さない期間が続いてまして…コメントに気づくのが遅くなってすみません💦お読みいただきありがとうございました。この作品は翔太くんの存在が結構大事だったりするので、担当様に喜んでいただけて嬉しいです☺︎ (3月3日 21時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 続き、、、読んでしまったので、また最初からゆっくり読み直そうかと思います。素敵な作品、ありがとうございます。 (1月30日 0時) (レス) id: ea951581be (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 初めまして。ふらふらと彷徨い、こちらに辿り着き夢中で読んでしまいました。メンバーだけという作品もですが、設定に引き込まれました。各々の能力もにあってるし、渡辺担の私はかっこいいしょっぴーが見れて嬉しかったです。先が知りたくてめっちゃ早く (1月30日 0時) (レス) @page50 id: ea951581be (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - kototoさん» kototo様。お読みいただきありがとうございました！同じ阿部担の方に楽しんで頂けて嬉しいですー！☺️読み返したりと、引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです！ありがとうございました！ (2023年4月16日 18時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2023年3月29日 22時
