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「……ん？」
相変わらず分からない景色が流れる中で一つ気づいた事がある。
多分もう中心部からは離れてかなり郊外の方に走っているんだろうけど、段々と既視感を感じる雰囲気になっている気がしていた。
でもそれは所詮雰囲気で、郊外にもなれば似たような町並みが広がる所なんてたくさんあるだろうとあまり気に留めてはいなかったのだけど。俺だって元はこんな場所でおまわりさんをしていたのだから。
けど、その既視感が所々スポットで感じるというか…雰囲気のみならず一度見たことがあるのではないかと思うほどにはっきり自分の記憶と重なる箇所がぽつぽつと増えてきたのだ。
「翔太？」
涼太が俺に心配そうな声をかける。
何だろう、この既視感…
「あっ！」
「っくりしたぁ…」
佐久間がビクッと身体を震わせた。目を瞑ってでも分かるくらいだから飛び跳ねたんじゃなかろうか。
「照！〇✕町の三丁目交番！そこに向かって！」
「え…？ふっか」
「三丁目…あった、隣に大きめの公園あるとこ？」
「そう！俺の元居た交番！」
その既視感の正体、懐かしい雰囲気の理由はそれ。俺が元々駐在していた交番のあたり、パトロールの範囲の町に向かう道だったからだ。
きっと今阿部ちゃんが乗せられてる車がそのまま進んで出る場所は交番から少し行った辺り。交番に先回りをすれば追いつけるかもしれない…！
「まじかよ！」
「多分阿部ちゃんの車そっちの方に行く！」
一度目を開けると自分もそれなりに見覚えのある位置にいた。ここから交番の最短ルート…ギリギリパトロールの範囲外だったけどこの辺なら中心街に買い物に出た帰りにも通ってるはずだ。
「そこ右！」
「えぇ！言うの遅い！」
照には申し訳ないけど頭の中で通したルートを口頭で叫ぶ。警察である身がこんなに座席から身を乗り出してるのはどうかと思われるだろうけどそんなこと気にしてる場合ではない。
「さすが町のおまわりさんじゃん」
「あぁこの辺は任せろ、何年パトロールしてたと思ってんの」
「こんなところから飛ばされたんだな、それなりに遠いじゃねーか」
緊張感は保ちつつもふっかがニヤリと笑って俺を見る。あの時は最悪だと思ったけど、今じゃそれなりにゼロに飛ばされて良かったと思ってる。
「飛ばしてくれて感謝してますよ」
「はは、もうおまわりさんじゃねぇか」
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ぽぷら(プロフ) - ゆうさん» 結末を知ってから読み返すとまた違った発見があるかも知れませんね。楽しんでいただけていますように！コメントありがとうございました！ (3月3日 21時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - ゆうさん» ゆう様。少しここに顔を出さない期間が続いてまして…コメントに気づくのが遅くなってすみません💦お読みいただきありがとうございました。この作品は翔太くんの存在が結構大事だったりするので、担当様に喜んでいただけて嬉しいです☺︎ (3月3日 21時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 続き、、、読んでしまったので、また最初からゆっくり読み直そうかと思います。素敵な作品、ありがとうございます。 (1月30日 0時) (レス) id: ea951581be (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 初めまして。ふらふらと彷徨い、こちらに辿り着き夢中で読んでしまいました。メンバーだけという作品もですが、設定に引き込まれました。各々の能力もにあってるし、渡辺担の私はかっこいいしょっぴーが見れて嬉しかったです。先が知りたくてめっちゃ早く (1月30日 0時) (レス) @page50 id: ea951581be (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - kototoさん» kototo様。お読みいただきありがとうございました！同じ阿部担の方に楽しんで頂けて嬉しいですー！☺️読み返したりと、引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです！ありがとうございました！ (2023年4月16日 18時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2023年3月29日 22時
