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「うわぁ、8度もあんじゃん。これだいぶきついっしょ」
よく分からないけど俺は今熱を出しているらしい。俺が覚えているのはさっきまで警視庁の屋上にいて、風が吹く中で夜の街を見下ろしていた光景だ。
ふっかが部屋まで運んでくれて強制的にベッドに寝かされた。確かに、身体が激重。
「……妙に、リアルな夢だったなぁ」
「えぇ？」
「風冷たくて…服装もこのまんまだったし……」
「ちょっと阿部ちゃん、あなた熱出しておかしくなってんじゃないの？依頼来る前に治してよー？今舘さんが飯作ってくれてるからさ」
がっと前髪を上げられて少々強めにビタンと冷えピタを貼られる。すーっと冷たい感覚がしたけれどすぐにそれも無くなった。あぁ、相当熱が高いみたい。
「……ふっかさん、阿部ちゃんだいじょぶか？」
「熱高いけど、見た感じそれだけっぽいから疲れでも溜まってたんじゃん？」
意識がぼんやりとする中で康二の声が聞こえた気がした。少し目線を動かすとドアから顔を覗かせる彼。
「そうか…」
「康二昨日ずっと一緒にいたろ？風邪だったら移ってるかもしんないから気を付けなよ」
あぁ、そうだったら悪い事したな。ふっかが言うのは日中出かけてたからだろうけど、実は夜中も夜中まで一緒に居た。まだ決まったわけじゃないけどごめんねの意味を込めて康二を見つめる。
「阿部ちゃん…ゆっくり休んでやぁ」
俺の視線を受けて超心配ですと顔に書いてあるほどに眉を下げた康二。実際にめちゃくちゃしんどい気がしてきたから自信持って言えないけど、成人男性がちょっと熱出したくらいで心配しすぎだ。
まぁ、声出すのも辛くなってきてマジで言えやしなかったんだけど。
「ふ、か…」
「ん」
「ラウ…れんらく…して……」
そういえばラウからまた勉強を教えてほしいと昨日連絡が来ていたのを思い出して。断っておいてくれと頑張ってふっかに言おうとすれば出た声はかっすかす。俺、マジで急にどうしたんだろう。
「あぁ、ラウール？来る予定だったんだ？」
そんな俺の声に苦笑いながらそう聞いたふっかに頷けば、連絡しとくよと俺に布団をガバっとかけながら言った。
「飯できたら持ってくるから、寝てな」
食べれる気しないな、あーしんどい。
今度はしんどさで寝れないなぁと、そんなことを思いながらかろうじて目だけは閉じた。
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ぽぷら(プロフ) - 美里さん» 美里様。お読みいただきありがとうございます！お返し遅れてすみません💦楽しんでいただけてるようでとっても嬉しいです。完結までよろしくお願いします(^^) (2023年3月31日 16時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - ayaさん» aya様。いつもありがとうございます！お返し遅れてすみません💦コメントしていただいた時よりだいぶお話が進んでますが楽しんでいただけてますでしょうか(^^)やっとこラストスパートですのでぜひ完結までよろしくお願いします！ (2023年3月31日 16時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
美里(プロフ) - 既にずっと面白いですが更に面白い展開になってきてわくわくそわそわです！いつも楽しく読ませていただいてます(^^)これからも応援してます！！ (2023年2月18日 22時) (レス) @page36 id: aee62fe4fc (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 今回のお話ものめり込んで読んでいます！1人ずつ仲間になっていく感じも大好きです！ヒヤヒヤドキドキのシーンでおあずけ〜(°▽°)みんなどうか無事でー！！ (2023年2月12日 19時) (レス) @page17 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - 萌葱さん» 萌葱様。コメントありがとうございます！引き続きお付き合いいただければ幸いです(^^) (2023年2月12日 15時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2023年2月7日 21時
