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「……阿部ちゃん、何か様子が変じゃない」
何だか騒がしい兄弟げんかみたいなやりとりを眺めていた俺たち。ふっかと照が座るソファでそう呟いた俺に2人の目線が向く。
「阿部？」
「うん、なんか…はっきりと言えないんだけどさ」
本当に気にしてはいない。普段の阿部ちゃんを見ていればあんなことは軽く言わない人だって分かってるし、言われたとて俺はそんなに深くは考えない。
ただ、だからこそ阿部ちゃんがその発言をしたことに違和感があった。どうしたのだろうか。
「……分かんないけど、なんか心配になった」
ふっかは難しい顔をしている。多分だけどきっと俺よりも早く何かを感じているんだろうし、ふっかが俺の発言を否定しないという事はそういう事なんだろう。
「……俺は何も感じてないけど」
俺とふっかの様子を見て気まずそうに言った照。
「いや、分かんないよ。普通は。翔太はなんでそう思ったの？」
「……さっき能力について話しててさ。なんて言うか、阿部ちゃんらしくない発言してたなぁと思って」
きっと照に対しての気遣いもある。ふっかが俺にそう聞いた。
「何なんだろうな、俺も分からん」
やるせなく笑ったふっかはリビングを出ていく。あいつはあいつでずっと何かを抱えてそうだけど。
「ふっかが分かんないんじゃ、俺らが分かるわけないよなぁ」
「…阿部、なんて言ってたの？」
「ん？軽く俺のことについて話したの。能力とどう付き合ってきたのか、みたいな。したら、俺だったら耐えられないって。なんか悲しそうな顔してね。普段そんなこと絶対言わないじゃん、阿部ちゃんなら」
軽く話しただけで「そうだね」と納得して、さらにふっかと阿部ちゃんが出て行ったドアを見つめて心配そうな顔をした照。
ここの人たちはみんな既に阿部ちゃんの人柄を分かってる。それは彼が本当に優しいからで。
「……阿部ってさ、凄く能力のこと知りたがるよね」
「そう？」
「最初は翔太が言ってたみたいにただ知りたいからとか、これからの事件を対応するためとか…怖いからとか。そう思ってたけど…なんか、にしてもよく聞くよなって思って。それに怖いにしては俺も含めた能力者と会った時に取り乱したりしてるとか見たことないなって思って」
照の言っていることも確かに頷けた。阿部ちゃんは出会う人たちが能力者であっても、怖がったり怯んだりしている様子は見ないのだ。
じゃあ、一体何が彼をああさせているのか。
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ぽぷら(プロフ) - 美里さん» 美里様。お読みいただきありがとうございます！お返し遅れてすみません💦楽しんでいただけてるようでとっても嬉しいです。完結までよろしくお願いします(^^) (2023年3月31日 16時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - ayaさん» aya様。いつもありがとうございます！お返し遅れてすみません💦コメントしていただいた時よりだいぶお話が進んでますが楽しんでいただけてますでしょうか(^^)やっとこラストスパートですのでぜひ完結までよろしくお願いします！ (2023年3月31日 16時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
美里(プロフ) - 既にずっと面白いですが更に面白い展開になってきてわくわくそわそわです！いつも楽しく読ませていただいてます(^^)これからも応援してます！！ (2023年2月18日 22時) (レス) @page36 id: aee62fe4fc (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 今回のお話ものめり込んで読んでいます！1人ずつ仲間になっていく感じも大好きです！ヒヤヒヤドキドキのシーンでおあずけ〜(°▽°)みんなどうか無事でー！！ (2023年2月12日 19時) (レス) @page17 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - 萌葱さん» 萌葱様。コメントありがとうございます！引き続きお付き合いいただければ幸いです(^^) (2023年2月12日 15時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2023年2月7日 21時
