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「ふーん……厄介な奴らだな、その“裏”っての」
ふっかが腕を組みながらどこか分からないところに目線を投げてそう言った。
「その表にいる能力者を攫ってたのって康二だけ？」
「……さぁ、分からないです…俺は言われた人をただ連れてきて、それが終わればまた部屋に戻される…それだけやったんで」
存在していることは何となく知っていた。ゼロになる前から。でも、それ以上の情報は"商品"として能力者を集めている他には何も分からない。
その"裏"がどのようなものなのか。能力者たちを売り捌く他にも何かしらその世界のサイクルを動かす歯車のようなものがあるのか。
いずれにせよ、酷い世界だということは変わらない。
「まぁ康二がウチに来たんならその"裏"の動きは少なくとも鈍くなんだろ。また事件が起これば何かと関わりが出てくるかもしれないし、その都度情報集めていけばいいじゃん。
それに、まさかここまで康二のこと追っかけてこないっしょ。まぁ来たとしてもウチの優秀なメンバーがとっ捕まえるって」
ふっかは立ち上がって呑気に伸びをする。ぽんっと腕を下ろすと康二くんをみて軽く笑う。
「とりあえずさ、今日からゼロね。康二」
「ゼロ…？」
「詳しいことは俺の優秀な相棒から聞いて。俺風呂入ってくる〜」
また勝手になんて言うのはもはや諦めた。よろしくぅ、と俺にわざとらしいキメ顔を残し去っていったふっか。
「……っておい！今日俺が風呂最初だし！」
そんな俺の叫びは届かない。もうすでに見えなくなった背中はきっと風呂場に向かっているのであろう。
「もう……」
ため息をついた俺を翔太が横目で見て笑う。さっさと入って早めに寝たかったなんて俺の希望はとうに叶わなくなったようだ。
「……翔太」
「ん」
「康二くんに説明頼んでいい？俺ちょっと調べたいことある」
「いいけど…照たちと同じで本部に連絡する程でいんだよな？」
「多分ね、その辺はあとでふっかに聞いて。部屋も案内してあげてほしい」
ただちょっと身体がどんどん重くなっていくような気がして。もう風呂はいいから一旦横になりたい。
康二くんに変な印象を与えないようにごめんね、と声をかけて。俺は何も悟られないように早足でリビングを出た。
そのあと俺はベッドに倒れ込んでそのまま、お風呂には入れず朝まで眠ったらしい。
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ぽぷら(プロフ) - 美里さん» 美里様。お読みいただきありがとうございます！お返し遅れてすみません💦楽しんでいただけてるようでとっても嬉しいです。完結までよろしくお願いします(^^) (2023年3月31日 16時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - ayaさん» aya様。いつもありがとうございます！お返し遅れてすみません💦コメントしていただいた時よりだいぶお話が進んでますが楽しんでいただけてますでしょうか(^^)やっとこラストスパートですのでぜひ完結までよろしくお願いします！ (2023年3月31日 16時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
美里(プロフ) - 既にずっと面白いですが更に面白い展開になってきてわくわくそわそわです！いつも楽しく読ませていただいてます(^^)これからも応援してます！！ (2023年2月18日 22時) (レス) @page36 id: aee62fe4fc (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 今回のお話ものめり込んで読んでいます！1人ずつ仲間になっていく感じも大好きです！ヒヤヒヤドキドキのシーンでおあずけ〜(°▽°)みんなどうか無事でー！！ (2023年2月12日 19時) (レス) @page17 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - 萌葱さん» 萌葱様。コメントありがとうございます！引き続きお付き合いいただければ幸いです(^^) (2023年2月12日 15時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2023年2月7日 21時
