星のお話 ページ31
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「……んぁ、な、に」
「人んち転がり込んですやすや寝てんじゃないよ、どこぞのお嬢さんが」
目を覚ましたのは急に息苦しくなったから。鼻をつままれている事に気付いた私はぼんやりと誰だ、兄か康二かと考えながら目を空けたら
「……何時」
「10時」
「いつも起きて無いくせに…」
「だから俺を何だと思ってんだよ」
確か星を眺めながらフラフラと外を歩いて、夜中にここにたどり着いてそのままソファの上で眠った。ため息をついたふっかはめんどくさそうにしながらもあの紅茶のパックを手に取る。
「目覚めてあったかい紅茶…いいよねぇ」
「感謝しろよ、まったく」
地下に住居スペースがあるこの天文台。私がそこに入ったことはないし、一応ふっかのプライベートなスペースだろうから入ろうとも思わない。けど、なんだかんだこういうところがあるふっかを見てたら少しの間お世話になれないかなぁなんて
「ねぇふっか」
「ん」
「ふっかってに人を家に入れたくないタイプな気がするんだけどさ」
「何よ急に」
「しばらく泊めてーって言ったらどうする」
チラッと私を見たふっかは表情を崩さずにカップをもってこちらに。私の前に紅茶を置くと自分もソファに座ってそれを啜る。
「何か変なイメージ持たれてるみたいだけど。でもそういう問題じゃなくてお前んとこの兄ちゃんと機械人形はどうしたのって話、ついでに康二」
「どうもしない」
「なら自分の家あんだから帰んな」
そう言ってテーブルにある天文書を読み始めたふっか。しおりをさっと取って置く、そういえば最近この本をよく読んでいる気がする。
「……別にここで寝泊まりでもいいけど」
「ここは寝る場所じゃねえの、一応仕事場」
「どの口が言ってんの」
「お前にとってもだろ、ぐーたらされるために雇ってねえの」
どの口がの連続。でも言ってることはおかしくないから変に反論もできなくて。
「……解雇でいいよ」
「んあ？」
「この街から出たいの、近いうちに」
ただ別に少し休憩するための数日間だけでよくて、最悪今日最低限の荷物を取りに戻ってすぐに出て行くくらいでもよかった。
とにかく、今の私はこの場所から離れたかった。
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ぽぷら(プロフ) - hanakoさん» hanakoさん。コメントありがとうございます！序盤でそんなに気に入って下さるなんて嬉しいです……！私の文章で少しでも楽しんでいただけたらそれほど嬉しいことはないです。ぜひ今後の更新もよろしくお願いします！ (2022年11月28日 22時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - りかちゃまさん» りかちゃまさん。コメントありがとうございます！ほんとですか！よかった〜まだ序盤ですが、今後もよろしくお願いします！ (2022年11月28日 22時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - ちゃそさん» ちゃそさん。お待たせいたしました〜！ぜひ今作もよろしくお願いします！お気遣いありがとうございます…！ (2022年11月28日 22時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
hanako(プロフ) - この序盤で既に泣きそうです、、。世界観に浸ってしまいますし、ぽぷらさんのお話は毎回心に刺さって本を読むことが嫌いなわたしでも文章を読むことが好きになりそうです泣続きも楽しみにしております！ありがとうございます！ (2022年11月16日 0時) (レス) @page8 id: 51201bff50 (このIDを非表示/違反報告)
りかちゃま(プロフ) - 世界観がすごく好きですж･｡(･▽･*)･｡+更新楽しみにしてます！ (2022年11月15日 18時) (レス) id: 09587eedf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2022年11月14日 20時
