愛したかった人 ページ26
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そんな日々を過ごしながら、私はぼちぼちお仕事にも復活し。病院と職場を行き来するような生活をしていた。
その間に個人で貰った仕事もなんとかこなして。全ては阿部くんが本当に帰ってきた時に私自身も頑張ったって言いたかったから。阿部くんのおかげなんだよって最大限伝えられるようにしたかった。
ふっかさんに、たまには俺に任せてもいいんだからねってよく言われる。確かに大変な生活ではあったし、正直体力的にしんどい部分はあった。でもふっかさんだってほとんど毎日顔を出している。日中仕事な私に比べたら全然彼と一緒にいるんだから。
阿部くんと会えれば疲れなんて感じないし、個人の仕事は私のデザインに良さを感じて依頼してくれてる人ばかりだから比較的私の自由にできている。だから楽しい。
踏ん張りどき。そう思う。
「本宮さん！こんにちは！」
「あ、こんにちは！」
今日は休日で、会社が休みな分早く病院に来れた。いつも通り彼の病室に向かおうとすると後ろからいつもの看護師さんに声をかけられて。
「ちょうどよかった。阿部さん、もうそろそろ退院できそうよ」
「ほんとですか！」
「うん、それに伴って少しお話ししたいんだけど」
看護師さんの手には複数の書類が。それを持ったまま私をナースステーションの前のテーブルに案内した。
「ごめんなさいね、ちょっと確認したいんだけど…阿部さんの彼女さん、って事で大丈夫？」
「あー……はい」
「入院の時は深澤さんに手続きしてもらったから彼にもお話はするつもりだし、もちろん本人にもやってもらうことはあるんだけどね。彼女さんなら退院の手続きお手伝いしてもらってもいいかしら」
「えっ…私でいんですかね…？」
「……阿部さん、少し複雑なご家庭みたいだから」
看護師さんは申し訳なさそうに言う。確かにそうだ、多分阿部くんに身寄りはいない。いるんだろうけど、阿部くん自身が頼りたくないだろう。
「……そうですね。うん、私でよければやります」
「ありがとう。早速なんだけど…」
自分の入院ですら経験がない。しっかりと聞かないといけなそうだ。私は少し緊張しながら看護師さんの説明に耳を傾け、そして都度メモを取る。後でふっかさんにも確認しないとなぁ。
「……ん？」
ある程度の理解ができたところで、広げられた書類の中で一つ気になる点を見つけた。現実的な話、そこが一番困るだろうなぁと思ってたところ。
「あの…これって……」
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小袖(プロフ) - ほんとに良すぎてふつえの小説として売り出して欲しいほどの満足感でした！伏線回収に気づいた瞬間が気持ちよくて、たくさん設定などを考えて時間をかけて作った作品なんだなと感じました。また他の作品もいくつか読ませていただいてますがどれも素晴らしいです！ (8月16日 13時) (
レス) id: 67585063eb (このIDを非表示/違反報告)
吹雪(プロフ) - 何度もループして読ませて頂いています！番外編も是非読んでみたいと思いTwitterフォロリク送りました。お手隙の際に承認して頂けると嬉しいです。これからも応援しています！ (2023年3月7日 1時) (レス) @page50 id: 828447a6ad (このIDを非表示/違反報告)
れみ(プロフ) - いつも素敵なお話読ませて頂いてます！ほんとにどれもいい作品で感動して涙が止まらないことも多々です、番外編なども読みたいと思ってしまったのでTwitter同じ名前でフォロー致しました、！承認していただけたら嬉しいです！これからも応援しています！だいすきです！ (2023年2月7日 5時) (レス) id: a15df57567 (このIDを非表示/違反報告)
akiaki(プロフ) - (続き) このお話のおかげでちょっと日常が楽しく､優しく思えました。素敵なお話ありがとうございました。 (2022年9月23日 9時) (レス) id: aa9a6e18cc (このIDを非表示/違反報告)
akiaki(プロフ) - はじめまして。もうアニメ化しません？って言いながら読んでいました。小説家さんなのでしょうか、気づかせるための伏線も泣かせるための伏線も上手すぎます。物語の感想じゃなくて申し訳ないのですが､このお話が紙の本として手に取りたくてしょうがありません｡(続く) (2022年9月23日 9時) (レス) id: aa9a6e18cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2022年6月24日 23時
