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「来てる……」



帰宅するとやっぱり置いてある2つ折りの紙。
荷物を下ろして何をするよりも先にそれを開いた。






大学に通っているの?
Aちゃんは物凄く優秀なんだね。
僕は凄い人とお話をしているな。
それに1人で暮らしているなんて
僕だったら凄く寂しくて嫌になっちゃうな。
アルバイトってなに?また未来の便利な機械なのかな?
教えてください。






「優秀…?」


大学に通っているというだけでとても優秀だなんて、そんな褒め方をされてちょっと戸惑った。ただすぐにそうだリョウくんは100年前の人なんだと思い直し、またパソコンで大正時代の学校について調べてみる。


「大学に進む人は超エリート…そしてお金持ち…え、女性はほとんど入れない?」


そうなんだ。そりゃあ私がめちゃくちゃ優秀な人だと勘違いもする。誤解を解かなきゃなぁなんて思いながらその先を読み進める。






素敵な言葉をありがとう。
こんな言葉をかけてくれるなんてAちゃんはとっても優しい人なんだね。きっと周りの人に愛される人だ。

今日僕はカフェでご飯を食べたんだ。
たまの贅沢だよ。コーヒーがとてもおいしくてね。
令和の時代ではどんな1日を過ごしているのかな。

お返事、待ってます。






読み終わった時に1番に思ったのは綺麗な文章だなぁって。同い年の男性がこんな文章を書くなんて。まぁ、これも時代かって苦笑い。

愛される人だなんて、そんなこと始めて言われた。美しい文章と柔らかい雰囲気で手紙なのに彼と実際に話しているような感覚になる。


私は今の時代は大学に進学するのは珍しくない事。入るためにはお金も勉強も必要だけどお金が無くても学べるような制度があったりする事。そしてアルバイトは機械じゃなくて働くこと、学生でも生活費とかを稼ぐためにアルバイトとして雇ってくれるところが沢山あることをできる限り分かりやすく書いた。


そして後には





リョウくんは沢山褒めてくれるね。
そんなこと始めて言われたよ。ありがとう。

私は今日大学で授業を受けてからそのアルバイトをしてきたよ。カフェで働いてるんだ。
私のお店もコーヒーがとても美味しくて
働いた後に1杯飲むのが楽しみなんだ。

令和の1日はリョウくんが想像しているものとは
かけ離れてるかもしれないね。
また気になることがあったら教えるね。
お返事待ってます。


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設定タグ:SnowMan , 深澤辰哉 , 阿部亮平   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ぽぷら | 作成日時:2022年1月28日 16時

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