時を超えて、私の涙を拭う手は。 (ページ13)

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学食って何？

大学の中にある食堂だよ。
学生がお昼ご飯を食べたりするところ
でも一般の人も食べに来れるよ。

未来の大学はご飯も食べれるの？
勉強もできてご飯も食べれるなんて
とてもいい環境なんだね、素敵な場所だ。
僕Aちゃんと一緒に大学に行って勉強してみたい。
2人で一緒にご飯を食べたい。

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でも僕は文章を書くのが得意じゃないんだ。
途中で飽きてしまったりするんだよ。

そんな、とても綺麗な文章だよ。
苦手だなんて思えない。

Aちゃんとだからだよ
君とお話をするのが楽しいから続いてるんだ。
夢中で書いてるんだよ。

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時代の事だけじゃない
僕はAちゃんの事ももっと知りたくなったよ

私もリョウくんがどんな人なのかもっと知りたいな
想像だけど、とってもかっこいい人だと思う。

照れちゃうな。
僕だってAちゃんは可愛らしい女の子なんだろうなって思うよ。きっと笑顔が素敵だ。

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僕が長生きしたら小さいAちゃんに会えたりしないかな
Aちゃんの姿を一目見てみたい

私もリョウくんの姿を見てみたいよ
未来からだったらタイムスリップしなきゃなぁ

もっともっと月日が経って
100年後よりはるか先の東京は
時代を行き来する機械が出来ていたりしないかな。
そうしたら僕たちも会えるかもね。

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返事を書いた次の日の朝に便箋は消えていて
3日後にまた返事が返ってくる。

それはあちらもそうみたいで
3日経つのが待ち遠しいんだってリョウくんは伝えてくれた。

私達はお互いの時代の事、自分の出来事を話しながら言葉を交わし続けた。

100年前の生活なんて私には想像もできなくて。返ってくるたびにこの時代のパソコンというものを使って大正時代について調べた。でも、リョウくんは私の手紙でしか未来を知ることはできなくて、きっと私なんかより何倍も想像ができないんだろう。

次はこんな機械があるよって教えてあげよう。こんなことが出来るんだよって教えてあげよう。日々そんなことを考えながら過ごすようになっていた。

当たり前だったこの時代での生活、その生活の見方が変わっていく。100年前は今使っているドライヤーもないんだ。授業で使っているボールペンも無いんだ。パソコンなんてきっと信じられないものなんだろう。

この不思議な文通は
いつの間にか私にとって物凄く大事なものになっていった。