岩本くんとジム通い ページ1
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私は仕事の帰りに週3ほどジムで汗を流すのが趣味。何か顔丸くなってきたなぁとちょっとの興味で通い始めたら思いの外楽しくて、いい感じに痩せてきてからも通い続けていた。何なら最近は土日もきてる。
「どうも」
「あ、どうも」
そして今日もルームランナーで軽く歩いていると隣に来たマッチョな男の人。どうやらここに来る曜日が被っているらしく、特別話をするわけではないものの顔見知り状態になっていた。
背が高くていつも頭にバンダナを巻いている。ちょっとコワモテ？なお顔で正直圧を感じる。走り出した彼を横目に今度はエアロバイクに移ろうかとルームランナーを降りた。
「え、もうみんな来てるの？うん、わかったーすぐ行くー」
ロッカールームで化粧をしているとかかってきた電話。今日は休日で今から大学時代の友人と女子会なのだ。待ち合わせ時間まではまだあるけどもう集まっているらしく、身支度を整えて急いでロッカーを出た。
「あっ、どうも」
「あー、お疲れさまです」
ジムのエントランスのエレベーター前にはあのコワモテマッチョの人がいて。咄嗟に会釈すると携帯をいじっていた彼は少し笑ってぺこりと頭を下げた。
「よく会いますね」
「え？あぁそうですね」
「最近土日も会うなぁって」
「あー、結構ハマっちゃって」
「楽しいっすよね、体動かすの」
エレベーターを待ってる時間、意外にも話しかけてきたマッチョさん。勝手に寡黙な印象を持ってたけど、少し話してみるとその印象が変わった。
「平日はお仕事帰りとかに？」
「そうですね」
「俺もなんですよ。あ、これ食べます？」
「あ、ありがとうございます…チョコ？」
「動いた後の甘いものってよくないっすか？」
彼は私にくれたものと同じキャンディチョコレートを広げてパクッと口に入れた。そして幸せそうに目を細めて笑った時にちょうどエレベーターの扉が私たちの前で開く。
「いつもスーツでいるところ見かけてたんで、何か私服なの新鮮ですね」
「あー、そうですかね？」
「ギャップってやつ？」
「いやそんな、笑」
エレベーターに乗り込みながらそんなことを言ってきた彼。
「俺岩本って言います。じゃあまたここで」
そして降りた時に可愛らしく笑って、軽く手を振りながら去っていった岩本さんにあなたの方がギャップ感じるけどなぁなんて思いながら、自分の今日の服装を道沿いのお店のウィンドウで確認してしまった。
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ぽぷら(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます！かなりお返しが遅れてしまってすみません💦楽しんでいただけたようで嬉しいです(^^)こちらこそありがとうございました！ (7月14日 1時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - ラウ担です。ラウちゃんがほんとにラウちゃんらしくて、ずっとラウちゃんの声が脳内再生されていて幸せでした！素敵なお話をありがとうございます！ (5月6日 22時) (レス) id: 61924ce533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2021年11月30日 23時
