Cafe Snow ページ46
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「こんばんは〜……」
【close】のドアを開けて中の様子を伺いながら進んでいく。宮舘さんからこの時間においでと連絡はもらっていたものの、もしも亮平くんがいたら危ないとそーっと中に入った。
するとキッチンの方から楽しそうな声が聞こえる。ちょっと覗いてみるとそこにはラウールくんと宮舘さんが。
「あ！舘さん、Aさん来たよ」
「こんばんは。亮平くんいないですよね？」
「うん、追い出したよ。笑」
私に気づいた2人がいらっしゃいと声をかけてくれる。ラウールくんがAさん見て！と手招きをするので失礼しますとキッチンの中へ。
「スポンジ焼いたりクリーム塗ったのは舘さんだけどデコレーションは僕もやった！」
「え、すごい。綺麗だし可愛い」
そこにはひとつのケーキが。真っ白なクリームの上にいちごが乗っていて、そして「あべちゃんお誕生日おめでとう」のプレート。その横に雪だるまが乗ってる。
「この雪だるまもだてさんが作ったんですよ！」
「え、売り物じゃないの…？」
「ふふ、ここは"Snow"だからね。メレンゲと砂糖でできるんだよ」
そうか、そういえばそうだった。ここのカフェの名前はSnow。可愛らしいその雪だるまには緑色の帽子まで乗っている。
「なんで"Snow"なんですか？」
「んー、阿部が決めたから俺も詳しくは分からないな。雪が好きなんじゃない？」
「へぇ」
「でも確かになんでSnowなんだろう！僕も聞いた事なかった」
どうやら宮舘さんもラウールくんもその由来は知らないらしい。ここで雪が降ることはあまりなかったはずだし、冬生まれだからかな？
「あとはこれを明日のお店が終わるまでバレないように隠すだけ！阿部ちゃん勘いいから気をつけないとな〜」
余ったクリームをぺろっとつまみ食いしてるラウールくん。こうやって祝ってくれるお友達がいるなんて素敵だな。亮平くん嬉しいだろうな。
「あ、そうだ。これお願いします」
「うん、渡しておくね」
彼へのプレゼントを託す。喜んでくれるかな、大丈夫かなって妙にドキドキしてしまった。最近はふとした時に彼と一緒にいた時のことを思い出してしまって大変だ。
「ねぇAさん、お手紙いれた？」
「うーん、メッセージカード…かな」
「ふふ、阿部ちゃん喜ぶ！」
ラウールくんがこっそりとそう聞いてきた。本人じゃないのに何故かワクワクしている彼は楽しそうだった。
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ぽぷら(プロフ) - お風呂場の狸さん» いつもコメントありがとうございます！また泣かせちゃった…（笑）お楽しみいただけたようで嬉しいです。寒くなってきてお仕事だとか、朝起きるのも億劫な季節ですよね。お互いに頑張りましょうね（ ; ; ）こちらこそありがとうございます！ (2021年12月19日 16時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
お風呂場の狸(プロフ) - めちゃめちゃ泣きながら読んでいま全てを踏まえて読み返してます……ほんとに天才です最高です……今日も6時半起きで仕事なのに一気読みしちゃいました……！今週一週間も頑張れそう(;-;)とても面白かったです！ありがとうごさいます！！！ (2021年12月13日 2時) (レス) @page17 id: 0d3b8981e3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - aggyさん» お読みいただきありがとうございます！どうなるんですかねにやにや（笑）駆け足になりますが彼らを見届けてくださいね！コメントありがとうございます(^^) (2021年11月29日 1時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
aggy(プロフ) - コメント失礼致します！いつもお話拝見させて頂いてます。今回のお話、読んでてニヤニヤしちゃいます笑笑今後の展開楽しみにしてます！ (2021年11月27日 20時) (レス) @page50 id: 4fbf4fb7f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2021年11月26日 11時
