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「あー…うん、大丈夫だよ。ちょっと切れただけ、すぐ治るよ」
苦笑いしてありがとねって私の頭を撫でた。そんな佐久間さんを見て阿部さんが軽くため息をつく。
「で、何があったの。一回捕まったんでしょ？」
「うん。あの注文が合言葉だったんでしょ？紙切れと一緒にカクテル持って消えたからあの扉の向こうでもまた入るための何かがあんのかなと思って。そこで阿部ちゃんが何もできなくなったら困るんじゃないかなと思ってさ？見に行こうとしたの。そしたらたまたまどっかから出てきたあっち側の人間にバレちゃってね」
佐久間さんは向かいのソファに座りなおして先ほどの出来事を説明し始めた。佐久間さんがあの扉に入っていった後、次にその姿を見たのは私の首を絞めようとしたあの男を床に押さえつけている所だった。
「俺が入った時はどこにいたの」
「いつ阿部ちゃんが来たのかは分かんないけど捕まってどっかの部屋に入れられてた。カクテル持ってなかったからかなぁ。でもあんま抵抗しないで俺も時間稼ごうと思ってたんだけど“一緒にいた女も仲間か”って聞かれたからやばいって思って。でもちょっと苦戦しちゃってねぇ、気絶させるまで時間かかっちゃった」
さらっと気絶させたとか言う佐久間さんに驚く。自分よりも大きい男押さえつけたり、銃を向けられて動じていなかったのも今思えばびっくりだ。
「それで俺んとこきたの？」
「うん、急いでカウンターの方見に行ったんだけどAちゃんいなかったから…阿部ちゃんが番号の紙切れ廊下に落としといてくれたからよかったよ。部屋の中にいたのも一人だったし」
「あれは警察の人用に落としといたんだけど…いくつかある部屋の中でも番号認証必要なとこはひとつしかなかったからすぐ分かったよ。途中Aちゃん連れてった奴に会ったけどカクテルと紙持ってたからか何も言われなかったし。だから見に行かなくても問題なかったのに」
「いやまぁ判断ミスよね、ごめん。でも阿部ちゃんかっこよかったよー、うちのお姫様眠らせんなって」
ね？って私の方を見て微笑むも、その先に見える阿部さんが深くため息をついたので何も言えず。
「聞いてたの…だったらもっと早く合図してよ」
「いやもっと仲間がいるかもしれないと思って？警察が到着するまでは騒ぎにならないように様子みてたの」
ただ私は2人が思っていたよりも危険な状況の中で動いていたことを知って、この人たちは凄いなと純粋に感じていた。
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ぽぷら(プロフ) - ななさん» コメントありがとうございます！うふふ、色々考えてみて下さい。笑 ぜひお楽しみいただければ！ (2021年8月25日 17時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - きさん» はじめまして！コメントありがとうございます！えぇ！一気に！とても嬉しいです…！引き続き更新していきますのでぜひ楽しんでいただけると嬉しいです(^^)ありゃ！だめでしたか！笑 いつか読めるようになるまで練習ですね（？） (2021年8月25日 17時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - ﾄﾞｷﾄﾞｷ。二人で喫茶店に行ったﾀｲﾐﾝｸﾞでの訪問なんて、、読めない理由も含めていろいろ考えちゃいます(笑) (2021年8月25日 4時) (レス) id: 978894b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - ぽぷらさん初めまして！ふらっとタイトルだけみて立ち寄ったのですが、最新話まで一気に読んでしまいました、、！これからの展開すごくワクワクしてます！私も人の心読めないかなって思ってお母さん見たけどだめでした(?)マロ送れなかったのでここで失礼します！ (2021年8月24日 21時) (レス) id: 173fd97868 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - やこぴよ、さん» コメントありがとうございます！幸せホルモン！私のお話で満たしてくださったのなら本当に嬉しいですー！きっと2人でニコニコしながらティッシュ詰めたことでしょう(笑)お気遣いもありがとうございます！ (2021年8月23日 20時) (レス) id: 786016fd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2021年8月14日 1時
