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「はい、もしもし」
『……A？』
「え……」
電話に出ると聞こえてきた声は元彼だった。電話番号って教えてたっけ……LINEで事足りてたから教えた記憶ないんだけど……
『今から会えない？』
「は？」
『ちゃんと話そう、会いたい』
そんなことを言われて感情が曇っていく。だから今更何なの？女連れて元カノの職場行くくらいだから本当に何も考えずに女遊びしてる奴だろうに。
「……もう連絡してこないで。迷惑」
思いっきり電話を切った。そしてこの番号を着信拒否。こうやって行動はできるけど、何故か心にぽっかりと穴が空いたような気持ちだった。
何で心から憎めないんだろう。こんなに最低なことされたのに。
「おまたせ、ごめんね？」
「ううん、なんか急用とかじゃない？平気？」
「全然！もう済んだから！」
少しトイレに行って自分の顔を叩いて気合をいれてから席に戻った。変にこんな顔してたら佐久間くんに失礼だし。最初に写った顔はやっぱり落ち込んでて。私はキャスト、笑顔なんて大得意なんだからって言い聞かせて。
それなのに
「なんかあった？」
「え？」
「いや、何か…気のせいかもしれないけど元気ない気がして……」
普通に話せているつもりだった。笑ってるつもりだった。なのに簡単に佐久間くんにバレてしまって。
「……全然？大丈夫だよ」
「そう？」
「うん。気のせい気のせい」
心配そうな顔をする佐久間くんに申し訳ないと思う。せっかくご飯誘ってくれたのに。
「……俺ね、ゲストさんを笑顔にさせるお仕事だけどキャストさんの事も笑わせてあげたいなって思ってるの」
「え…？」
「いつも笑顔で頑張ってるキャストさんにだって悲しくなったり疲れちゃうことは絶対あるでしょ？勤務中にはなっちゃうけど俺を見て少しでも笑ってくれたらなって。それに、俺はファンカストじゃなくて佐久間大介としてもAちゃんのこと笑わせてあげたいな。せっかく仲良くなれたんだからさ」
佐久間くんは真剣な顔でそう言った。確かに今も"サクマさん"じゃなくて"佐久間くん"の表情だった。
心がぎゅっと締め付けられて、何か込み上げるものを感じて。
佐久間くんが今までファンカストとしてしてくれた事を思い出す。それは確実に私の中で助けになっていて"佐久間くん"の暖かさが感じられた。
「……私ね、少し前まで付き合ってた人がいてさ」
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ぽぷら(プロフ) - 妄想女子さん» コメントに気づくのが遅くなってしまい、今更のお返し申し訳ないです💦同じ作品2度もコメントくださるなんて嬉しいです！それだけ長く愛していただきありがとうございます！これからも大事にしていただけますように♡ (12月24日 21時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
妄想女子(プロフ) - 2021年にもコメントさせていただいたのですが、ぽぷらさんの書かれるお話の中でも、特におとまほがいつ見ても楽しくて、大好きなんです(>_<)2年経った今でもたくさん見にきてる作品なので、なんとなくコメントさせていただきました。これからも応援してます！ (8月24日 12時) (レス) @page50 id: a281949802 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - あやかぽん。さん» お返事遅くなりすみません！楽しんでいただけたようで私も嬉しいです（ ; ; ）Dオタさんに怒られないかとヒヤヒヤしておりましたが（笑）ファンカスト似合いますよねー！お読みいただきありがとうございました！ (2021年9月12日 22時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
あやかぽん。(プロフ) - うわぁぁぁ！！！(?)すの担Dオタなのでもう心踊りすぎて大変でした(;_;)佐久間くんのファンカストは最高すぎます！！私も息子と一緒にお掃除された経験があるので思い出してほっこりしました。ほんとに終始楽しく読めました！！素敵なお話ありがとうございました！！ (2021年9月2日 6時) (レス) id: 2ac8db89d5 (このIDを非表示/違反報告)
あめ(プロフ) - ぽぷらさん» あ、あれ？また誤字してましたね。ごめんなさい笑笑予測変換おかしいんですよね……笑笑 (2021年8月26日 3時) (レス) id: a2a3b0902a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2021年8月22日 0時
