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「うーん、いないよね」

「そうだね」


理工学部棟に着いて研究室がある階へ。さっき307と教授が言っていたのでそこに向かえばちゃんとそこには【井上研究室】と書いてあって。

ただ電気がついていないし物音も一切しない。
どこに行ったのだろうか。


「でも4限までまだ少しありますからね。帰る事はないでしょうし、戻ってくるんじゃないですか?」

「そうだねぇ、じゃあ俺一旦聞き込み行こうかな。一応教学に報告した学生さんの事も教えてもらったんだ、その子に話聞きたい。佐久間悪いけどここで見張り頼める?」

「おっけーい、何かあったら連絡するね」

「うん。Aちゃん案内お願いしてもいい?」

「はい」



佐久間さんを理工学棟に残しその教学に報告をしたという学生を探す。その学生はなんと心理学生らしく、見慣れた施設に足を進めた。



「ここが心理学棟です。でも4年生ならあまり大学来ないでしょうし…いる保証はないんですけど」

「あ、それは大丈夫。高梨さんに調べてもらって今日3限まで授業だろうって。今って3限?」

「そうですね、もうそろそろ終わります。必修ならあの講義室だと思うんですけど…」


阿部さんはこの子だって、と顔写真を見せてくれた。もちろん同学年すらあまり友達がいなかった私が知ってるわけもなく。

自分が去年の必修授業で使っていた講義室に向かった。そこについた時ちょうど3限が終わって、パタパタと講義室を出ていく学生たちを顔写真を見ながら照らし合わせていく。



「あ、あの子じゃない?」


阿部さんの指差す先を見るとポニーテールの可愛らしい女の子。一人で講義室を出た彼女は心理棟の出口へ向かっていく。



「あの、すみません」

「え?あ、はい…」

「急にごめんなさい、こういう者なんですけど」


阿部さんが名刺を差し出した。一応私も同じ名刺を渡す。探偵事務所の文字を見てびっくりする彼女はおずおずとそれを受け取った。


「菊池由奈さんですよね?理工学部の笹野真帆さんについてお話を伺いたくて」

「あ、真帆ですか…」

「井上教授について調べてて、真帆さんとも何か関係があるんじゃないかって」


彼女は表情を暗くした。
これは何かある、素人の私でさえすぐにそう思った。

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設定タグ:SnowMan , 阿部亮平   
作品ジャンル:恋愛
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ぽぷら(プロフ) - onceさん» お読みいただき、そして温かい応援のメッセージありがとうございます(^^)頑張ります! (2021年8月2日 15時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
once - すごく面白いです!これからも頑張ってください! (2021年7月31日 14時) (レス) id: d9ffc008c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - はちの玉雪さん» ただいま帰りました!!笑 いやーお待たせいたしました。7人の探偵さん達をどうぞよろしくお願いします。笑 (2021年7月23日 13時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - みーさん» お読みいただきありがとうございます!!さぁ、それが今後どうなっていくのか…笑 私もどうなるのか分かりません!笑 (2021年7月23日 13時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
はちの玉雪(プロフ) - おかえりなさいませ、「キミを持っている」の心境でお待ちしておりました(笑) これからの展開を、楽しみにしております。 (2021年7月22日 20時) (レス) id: ef0b5894b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽぷら | 作成日時:2021年7月13日 22時

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