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「せんぱーい、お腹空きましたね！」
「…今日はずっと後輩設定なんですか？」
さっきから私のことを度々そう呼んで楽しそうな佐久間さんは隣でニコニコとしている。
「にゃは、学生設定ではあったけどさっきAちゃん助けるために後輩になった」
「しかもサークルのなんですね、私何も入ってなかったですけど」
何サークルなんだろう。そもそもどんなサークルがあるのかすらもあまり把握してない。
「学部の後輩だとさっきの人にバレちゃうかもでしょ？心理学部だと教授だって学生の事把握してるかもしれないじゃん」
「…なるほど」
そんな事を考えていると阿部さんがポケットの中から何かを出しながらそう言った。
「学生証も作ったんだよ、ほら」
それは見覚えがありすぎるもの。阿部さんは今回のターゲットに合わせてなのか理工学部らしい。
そういえば数日前に学生証貸してって言われたっけ。
これを作るためだったのか。
「まぁ怪しまれないとは思うけど念のため？学生証無いと入れない場所とかあるかもしれないし。学籍番号とかはデタラメだけどね」
「すご…まんま」
「俺のもー、俺盛れてない？」
佐久間さんが見せてきたそれには法学部との記載。正直法律を学んでるようには見えないけど、ベージュヘアーの顔写真が妙に学生感を醸し出している。
そんなことを話しながら着いたのは学食だ。今の時間だと昼休みが終わるくらいで学生が引いてくる頃、この時間を狙って教授陣が食事をとりに来ることが多いので私から提案したのだった。
「あ、あれじゃない？」
3人でキョロキョロしていたら券売機の列に並ぶ井上らしき人物がいた。宮舘さんがプリントしてくれたプロフィール画像よりも少し老けてる気がするけど確かにあいつだ。
「阿部ちゃーん、おなかすいた。俺らも並ばない？」
「まぁ…あいつもしばらくここにいるだろうしな。でも急ぎ目で食べてね、見失ったら元も子もない」
「いよっしゃ！」
そんな感じでいいのかと驚いたのだけど確かにお腹は空いている。佐久間さんがガッツポーズをしたのに阿部さんが微笑んだ。
「A先輩どれがオススメ？」
先にカウンターの方へと進んだ井上の様子をチラチラと見ながら阿部さんは食券機の前でそんなことを聞く。
「…私が好きだったのはミートソース」
「じゃあ先輩が好きなのにしますね！」
呼ばれ慣れない先輩に若干戸惑う私を阿部さんは楽しんでいるようだった。
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ぽぷら(プロフ) - onceさん» お読みいただき、そして温かい応援のメッセージありがとうございます(^^)頑張ります！ (2021年8月2日 15時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
once - すごく面白いです！これからも頑張ってください！ (2021年7月31日 14時) (レス) id: d9ffc008c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - はちの玉雪さん» ただいま帰りました！！笑 いやーお待たせいたしました。7人の探偵さん達をどうぞよろしくお願いします。笑 (2021年7月23日 13時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - みーさん» お読みいただきありがとうございます！！さぁ、それが今後どうなっていくのか…笑 私もどうなるのか分かりません！笑 (2021年7月23日 13時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
はちの玉雪(プロフ) - おかえりなさいませ、「キミを持っている」の心境でお待ちしておりました(笑) これからの展開を、楽しみにしております。 (2021年7月22日 20時) (レス) id: ef0b5894b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2021年7月13日 22時
