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「今回のターゲットは〇〇大学理工学部教授の井上博、依頼者は事務員の高梨光也さん。高梨さんによるとここ数年井上のゼミ生がこぞって有名企業に就職しているらしいんだけど、正直その生徒たちは特別優秀ではないし、この大学のレベルじゃ絶対取らないような企業に就職してるから不思議に思ったんだそう」
「うわぁ、本当だ。俺でも知ってる所がある」
宮舘さんの説明を聞きながら渡辺さんが呟いた通り、資料に並ぶの名前は有名企業ばかり。違う学部とはいえ最近までこの大学に通っていたから分るけどこんな企業にうちの大学から入れるわけがない。
「ごめんね姫、出身の大学を貶すような事を言って」
「いや全然…それより姫って何ですか」
「そんなことがあって不思議に思っていたら最近井上が不審な動きをしているのが多く目撃されているみたいでね」
スルーかい。
謎に姫なんて呼ばれた私は話が続いてしまったので仕方なく黙る。他の方も大して気にしていないのが不思議だ。
「夜の街で若い女性と歩いていたり、そういう事を目的とした宿泊施設に入ったりね」
宮舘さんの言葉に何故か佐久間さんがスッと私の耳を塞いだ。さすがにこの歳にもなってこの意味が分からないわけがないし変に反応したりもしないのだけど、気を遣って咄嗟に手が動いたのだろうか。
「佐久間さん…私これでも一応成人済みです」
「いや俺ら今まで男しかいなかったからさ？オブラートに包まないでガンガン言っちゃってたりしてたのよ、だからちょっと…ねぇ？涼太よろしくね？」
「言われなくても。だから濁したじゃない」
やはり佐久間さんなりの気遣いだったらしい。
「で、問題なのがある一人の学生が教学に訪ねてきて“友達がおかしい”と報告をしてきたんだそうだ」
「報告？大学の教学に？」
「うん、その学生はその井上のゼミ生に友人がいるらしく。どうもゼミの日だけ元気がないし日に日に様子がおかしくなっていくからって研究室に様子を見に行ったら部屋の中から悲鳴というか、ちょっと変な声が聞こえていたと」
変な声？それが何を表すのか何となく辿り着いたその時、またスッと耳元に佐久間さんの手が。
「佐久間さん？」
「あー…つまり、無理やり的な？」
「考えられるのはそれかなって。その友人の声なのかは分からなかったらしいけど、何かあると思って報告したんだって」
あの大学で何ともヘビーな問題が。佐久間さんに何故か耳を塞がれたまま、私は顔を顰めた。
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ぽぷら(プロフ) - onceさん» お読みいただき、そして温かい応援のメッセージありがとうございます(^^)頑張ります！ (2021年8月2日 15時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
once - すごく面白いです！これからも頑張ってください！ (2021年7月31日 14時) (レス) id: d9ffc008c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - はちの玉雪さん» ただいま帰りました！！笑 いやーお待たせいたしました。7人の探偵さん達をどうぞよろしくお願いします。笑 (2021年7月23日 13時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - みーさん» お読みいただきありがとうございます！！さぁ、それが今後どうなっていくのか…笑 私もどうなるのか分かりません！笑 (2021年7月23日 13時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
はちの玉雪(プロフ) - おかえりなさいませ、「キミを持っている」の心境でお待ちしておりました(笑) これからの展開を、楽しみにしております。 (2021年7月22日 20時) (レス) id: ef0b5894b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2021年7月13日 22時
