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作戦会議 ページ33

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みんなが帰ってきたら作戦会議開始という事で、お昼を食べたりまた雑談をしていると警察に行っていたらしい深澤さんと、わんちゃん捜索に出ていた佐久間さんと渡辺さんも戻ってきた。


「すごーい、なんかめっちゃ懐かれてるね」

「かわいい…連れて帰っちゃいたい…」

「俺には一切抱かせてくんなかったのに…」


佐久間さんと渡辺さんが連れてきたわんちゃんが膝の上で気持ちよさそうに私に撫でられている。少し触れ合ったら私が気に入ったみたいで、ずっとこの調子だ。


「動物の心も読めたりするの？」

「いや、無理」

私に問いかけたのであろう佐久間さんの言葉に答えたのは阿部さん。


「まぁ、無理ですけど何となくは分かります」

「え、分かるの？」


それに対し、別の答え方をした私に驚いた。


「何となくですけどね。でも動物も言葉を話してるわけじゃないので自分の中で勝手に変換されてるんだと思います。おやつちょーだーいとか撫でてーとか、実家で犬飼ってたんですけど大体喜ばれてたので正解だったのかなぁって」

「へぇ…俺全くだわ…」


今この子は多分だけど落ち着くーって思ってくれている。自分で飛び出したらしいけど飼い主さんとずっと会えなかったら寂しいし怖いもんね。


「じゃあこの子も何か感じてるんだろうね。Aちゃんには伝わるって」


佐久間さんがこの子に目線を合わせて優しく撫でる。そしたらこの子はその佐久間さんに反応したそぶりを見せて、そして私は佐久間さんに対してこの子が好意的な気持ちを出した気がした。お兄さんありがとーって。気がしただけだけど。


「お兄さんありがとーって言ってる」

「えぇなにそれ可愛い〜、見つけた時怯えてたから心配だったけどもう大丈夫そうだねぇ」


ニコニコしてこの子を撫でる佐久間さん、動物好きなんだろうな。動物と子供は心でも素直で可愛いから一緒にいて疲れない。私も大好きだ。


「あのおばあちゃん、いつ引き取りにくるって？」

「今日は無理だから明日くるって。それまで預かっててくれってさ」

「だから俺今日ここ泊まるよ。一人にしたくないけど俺んちペット禁止だからさー」



佐久間さんの手が離れると私の膝にフィットするように体勢を整えて目を閉じた。懐いてくれたのは嬉しいけど出会って数十分の人の膝で寝るって相当だと思う。

嬉しいな。



「んじゃ阿部ちゃんと舘さん、さっきの依頼の説明お願い」



そんな中、社長の言葉で皆さんがソファに座った。

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