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「おはよう」

「あ、おはよ」



しばらくしてベルの音が聞こえ、宮舘さんがやってきた。時刻は9時45分、10時から開けているらしいこの事務所に今日の店番メンバーが揃ったようだ。


「おはようございます」

「Aちゃんは今日からお仕事開始かな?」

「あ、はい。よろしくお願いします」


宮舘さんは荷物を置いてからマグカップを取って給湯室に向かう。


「あ、宮舘さんコーヒーですか?」

「え?うん」

「私淹れますよ」


最初は何もできないのだから、雑用くらいは引き受けたい。
そう思って声をかけると隣の阿部さんがぱぁっと顔を明るくした。



「あ!そっか!カフェ店員さん!俺もお願いしていい?」

「もちろんですけど…味はご自分で淹れるのと変わらないと思いますよ?」



じゃあお願いしようかなと微笑んだ宮舘さんから白地に赤のラインが入ったカップを受け取り、その緑の俺の!と言われたので並んでいたカップの中から綺麗なくすみグリーンのカップを取る。

私もマグカップ持ってこよう。せっかくマスターからコーヒー貰ったし。

ここの事務所は今時にしては珍しく、コーヒーメーカーやインスタントじゃなく、ちゃんとフィルターを使ってドリップしてるらしい。コーヒー好きな方が多いのかな、なんて思う。



「え、美味しい。なんか自分で淹れた時と全然違う」

「そうですか?」

「うん、美味しい。さすがカフェ店員さん」


私が淹れたコーヒを一口含んだ2人は大げさなほどに喜んでくれた。

あそこの豆を使うのには敵わないけどマスターから美味しい淹れ方というのは教わっていて。もうそれが身についてるからさっきも普通に淹れたつもりなのだけど。

知らぬ間に少しは美味しいコーヒーを淹れられるようになっていたんだなと思ってちょっと嬉しかった。コーヒーを使わない飲み物は私も作っていたけれど、お客さんに出すコーヒーだけは必ずマスターが淹れていて。自分で淹れたのを出したのは蓮くんに対してだけだったから上達していたのかは分からなかったのだ。


「これでよければいつでも淹れるんで言ってください、牛乳使えばカフェラテとかもできますよ」

「うわぁ、いいね。美味しいコーヒーが飲める仕事場最高じゃない?佐久間に牛乳買ってきてもらおー」


阿部さんはニコニコしてスマホを取りだして、多分佐久間さんに連絡している。

コーヒー係は嫌じゃないしむしろ嬉しいから、ここではカフェで働いていた自分も忘れずに済みそうだ。

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設定タグ:SnowMan , 阿部亮平   
作品ジャンル:恋愛
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ぽぷら(プロフ) - onceさん» お読みいただき、そして温かい応援のメッセージありがとうございます(^^)頑張ります! (2021年8月2日 15時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
once - すごく面白いです!これからも頑張ってください! (2021年7月31日 14時) (レス) id: d9ffc008c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - はちの玉雪さん» ただいま帰りました!!笑 いやーお待たせいたしました。7人の探偵さん達をどうぞよろしくお願いします。笑 (2021年7月23日 13時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - みーさん» お読みいただきありがとうございます!!さぁ、それが今後どうなっていくのか…笑 私もどうなるのか分かりません!笑 (2021年7月23日 13時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
はちの玉雪(プロフ) - おかえりなさいませ、「キミを持っている」の心境でお待ちしておりました(笑) これからの展開を、楽しみにしております。 (2021年7月22日 20時) (レス) id: ef0b5894b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽぷら | 作成日時:2021年7月13日 22時

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