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「そういえば聞いてなかったけど、仕事は何系なの？」
雑談しながら歩いているとこんなことを聞かれ。何て言えばいいのだろうかと頭を悩ませた結果、なんとなく探偵って答えるのは気が引けた。何でって聞かれても説明できないし理由の全てが言えない事だから。
「あー、事務系…かな」
「そっか、Aちゃんがパソコンカタカタしてるの想像できないなぁ」
「大学でずっとやってきてるよそんなの。笑」
うん、間違っちゃいないと思う。事務のお仕事もあるし、とりあえず最初はお客さん対応とかお茶出しとか教えるねって言ってたし。
「お仕事って大変？」
「まぁ、でも慣れだよ。俺だってまだ2年目の下っ端だしこれから」
「そっかぁ」
「なぁに、ビビってんの？笑」
蓮くんは少しだけ悪戯に笑う。きっとこれも私への励ましなんだろう。
「んー、それなりにね。今回はたまたま運が良かったけど、就活すらまともにできなかった身だしあまり人と関わるの得意じゃないし」
「別にそんなの関係ないよ、就活なんて結局相性の問題だしさ。Aちゃんお客さんにも人気だったし、そのままでいれば大丈夫だと思うよ」
それはお客さんがいい人だっただけ。あのカフェに来る人はマスターや蓮くんも含めて本当に優しい人ばかりなのだ。
しばらく歩いて重いから部屋まで運ぶと言ってくれた蓮くんは部屋の前まで来てくれて。荷物を受け取って玄関に置いてから、彼の方に向き直るとスマホの画面を見せてきた。そこにはQRコードが。
「ん？」
「俺のLINE。慣れない環境だろうし困ったら連絡して、一応社会人の先輩だし」
「あ、ありがとう」
そう言えばこれだけ長い付き合いなのに連絡先は知らなかったな。
y見込んで表示された画面を見ると彼のホーム画には一杯のコーヒーの写真。多分これはさっきまでいたあのカフェだ。自分で淹れたやつかな、マスターかな。
「休みって土日？」
「あー、シフト制かな」
「そっか、暇な時にでもご飯行こ」
スマホをしまって息抜きも必要でしょ？と爽やかに笑う蓮くん。スタイルの良さ顔の良さ、そしてこんなに優しいんだから職場でモテモテなんだろうなぁと思う。
そしてこの人は私にとって物凄く不思議で謎な人だった。
「じゃあ、頑張ってね」
手を軽く振って去っていく蓮くん。
ちょっと集中してその背中を見つめてみるけれど。
「…何でだろうなぁ」
彼は、私が唯一 “読めない” 人である。
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ぽぷら(プロフ) - onceさん» お読みいただき、そして温かい応援のメッセージありがとうございます(^^)頑張ります！ (2021年8月2日 15時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
once - すごく面白いです！これからも頑張ってください！ (2021年7月31日 14時) (レス) id: d9ffc008c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - はちの玉雪さん» ただいま帰りました！！笑 いやーお待たせいたしました。7人の探偵さん達をどうぞよろしくお願いします。笑 (2021年7月23日 13時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - みーさん» お読みいただきありがとうございます！！さぁ、それが今後どうなっていくのか…笑 私もどうなるのか分かりません！笑 (2021年7月23日 13時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
はちの玉雪(プロフ) - おかえりなさいませ、「キミを持っている」の心境でお待ちしておりました(笑) これからの展開を、楽しみにしております。 (2021年7月22日 20時) (レス) id: ef0b5894b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2021年7月13日 22時
