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「そ、急にAちゃんが聞こえなくなったかと思ってびっくりしたけど俺自身の問題だった。俺って聞こえなくしてるんじゃなくて完全に遮断してるんだね。Aちゃんのおかげで新しいこと知れた」
疑問が晴れてすっきりしたのか、にっこり笑った阿部さんは満足そうにお寿司を口に入れる。
「あとみんな気をつけなね、俺には読まれないかも知れないけどAちゃんには筒抜けだよ〜」
そう、ちょっと楽しそうに脅しをかけながら。
「できないの？切り替えっていうか」
「……できたらいいんですけど」
「へぇ、めちゃくちゃうるさいでしょ」
「人混みとか最悪です」
「うわぁ」
渡辺さんはピザを食べながら。
うわぁ、とか言ってるけど目線はピザだし顔色も変えずにもぐもぐしている。
「あのー、解雇するならして下さいね？」
「へ？」
そんな渡辺さんは私の放った一言で目線をこちらに向けた。別に、彼に向かって話したわけじゃなくてこの場にいる全員に向けた言葉だったのだけど。
「心の声勝手に聞かれるんですよ、プライバシーの侵害にも程があります。皆さん気が休まらないでしょうし、こんなお寿司とか頂いちゃって申し訳ないですけど採用見送るなら今言ってもらって…」
心を読むコントロールが出来ることが普通だと思っていたなら思ってたような人材じゃなかっただろうし、職場の人に筒抜けなんてたまったもんじゃないだろう。
現に阿部さんに読まれて読まれる気持ちが分かったと言うか、ここにいる事は迷惑でしかないんじゃないかと思ったのだ。
食べかけのビザを見る。
やっぱり、ずっとお世話になりたいですってあのカフェに頭を下げに行こうかとそのシュミレーションを自然としていた。
「待って待って勝手に辞めようとしないで、笑」
「あはは！Aちゃん面白いね！笑」
「へ？」
でもそれは阿部さんと佐久間さんのおかしそうな声で遮られてしまう。
「めちゃくちゃ真顔で言うじゃん、笑」
「えっと」
「そんなん気にしないよみんな、てか判子押して受理されたんだからもう辞めれませーん」
阿部さんはおかしそうながらもどこか優しい表情で私を見ている。そして他の人も何事も無かったかのようにまた食事に手を付け始めたりクスクスと笑っているから、私はどうすればいいのか分からなくなり。
そんな様子を受けてか隣の佐久間さんが微笑んで私の背中をトントンとさすり始める。
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ぽぷら(プロフ) - onceさん» お読みいただき、そして温かい応援のメッセージありがとうございます(^^)頑張ります！ (2021年8月2日 15時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
once - すごく面白いです！これからも頑張ってください！ (2021年7月31日 14時) (レス) id: d9ffc008c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - はちの玉雪さん» ただいま帰りました！！笑 いやーお待たせいたしました。7人の探偵さん達をどうぞよろしくお願いします。笑 (2021年7月23日 13時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - みーさん» お読みいただきありがとうございます！！さぁ、それが今後どうなっていくのか…笑 私もどうなるのか分かりません！笑 (2021年7月23日 13時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
はちの玉雪(プロフ) - おかえりなさいませ、「キミを持っている」の心境でお待ちしておりました(笑) これからの展開を、楽しみにしております。 (2021年7月22日 20時) (レス) id: ef0b5894b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2021年7月13日 22時
