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「なんか…元気になってきた」
「へ？」
「佐久間さんすごい」
いつしか体のダルさだったり気持ち悪さがなくなっていることに気づき、佐久間さんの力なのかなぁって不思議だなぁって彼をじっと見つめてしまっていて。
初めて会った時から何か不思議な人だなぁとは感じてたけど。
「え、俺がAちゃん元気にしたの？」
「なんかそんな気がします」
「もうしんどくない？へーき？」
「へーき」
私の事を目をぱちくりさせて見る。
やっぱりずっと賑やかな人だ。表情がコロコロ変わってあのおばあちゃんに返したわんちゃんに負けないくらい小動物感がある。
「えへへ嬉しー、嬉しーなー。ちょっと涼太聞いたぁ？俺が元気にしたってー」
「そうみたいだね」
「俺いつでもAちゃんに元気チャージしてあげるからねー！」
「うぐっ」
「うん、嬉しいのは分かったけど潰さないであげてね」
男の人ってこんな躊躇なく女を抱きしめるもんなんだろうか。冷静にそんな事を考えてしまってたけど不思議と落ち着いてしまうから抵抗する気にもならないのが厄介だ。ちょっと苦しいのはご愛嬌。
「ありゃ？んふふ」
しばらくそのまま佐久間さんに包まれていると、いつの間にか意識が遠くなっていってることに気が付いて。佐久間さんの声でおっといけないと目を開けると、大学でされたみたいに頭まですっぽりと覆われてしまう。
「いいよ、寝ても。初めてのお仕事だからね、疲れたもんね」
佐久間さんが心で何かを言ってるけど睡魔の方が強くて聞き取れなかった。じゃあ遠慮なく、とそのまま眠りにつこうとしたけれど。
〜♪
「！……電話……」
佐久間さんが腕を離してくれて、ポケットのスマホを見る。
「由奈ちゃん…！」
画面には“菊池由奈”の文字が。もしかしたら真帆ちゃんに何かあったのかもしれない、連絡があったのかもしれない。
「もしもし！」
『ぁ……みなせ先輩、ですか？』
眠気なんか吹っ飛んで携帯を耳に当てるとか弱い彼女の声が聞こえて。
「うん、どうしたの？」
『真帆がここにいるんです！でも何も言ってくれなくて…ただ泣いてるだけで…』
由奈ちゃんも泣きそうだ。2人が一緒にいるだけで安心したけれど、ただ事じゃなさそう。
「…どこにいるの？」
『大学の近くの噴水のある公園、分かりますか……？』
分かる、すぐ行くから。真帆ちゃんの近くにいてあげてね」
『はい……！』
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ぽぷら(プロフ) - onceさん» お読みいただき、そして温かい応援のメッセージありがとうございます(^^)頑張ります！ (2021年8月2日 15時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
once - すごく面白いです！これからも頑張ってください！ (2021年7月31日 14時) (レス) id: d9ffc008c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - はちの玉雪さん» ただいま帰りました！！笑 いやーお待たせいたしました。7人の探偵さん達をどうぞよろしくお願いします。笑 (2021年7月23日 13時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - みーさん» お読みいただきありがとうございます！！さぁ、それが今後どうなっていくのか…笑 私もどうなるのか分かりません！笑 (2021年7月23日 13時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
はちの玉雪(プロフ) - おかえりなさいませ、「キミを持っている」の心境でお待ちしておりました(笑) これからの展開を、楽しみにしております。 (2021年7月22日 20時) (レス) id: ef0b5894b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2021年7月13日 22時
