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「井上は何かしらゼミ生に強要をしているんじゃないかって疑惑が出ている。多分その真帆さんもね。辛いけど、多分菊池さんが思ってる通りだと思うんだ」
私の手を握ったまま阿部さんは由奈ちゃんに優しく伝える。それを聞いた由奈ちゃんはさらに顔を顰めて、こらえていた涙を流した。心からも辛くて悔しくてっていう感情が沢山伝わって、私まで泣きそうになる。
「あのっ…真帆を助けてください！絶対辛い思いしてるんで……私、何もできないから…でも、そのうち真帆が本当に壊れてしまいそうで怖いんです！助けてあげたい……」
「いや、菊池さんはちゃんと彼女を助けるために行動した。こんなこと教学に言うなんて勇気がいることだったでしょう？そのおかげで俺らに調査依頼が来たんだ、だから今度は俺らが真帆さんを助けるために今調べてる」
私の手を握る阿部さんの手が少し強くなった。私はと言うと、彼女の気持ちが直接自分の心に伝わってくるようで物凄く苦しい。彼女に引けを取らないくらいに目には涙が溜まっている。
「必ず真帆さんを助けるよ。だから真帆さんを迎える準備をしておいてね」
そう阿部さんが言うと、泣きながらも力強く頷いた由奈ちゃん。阿部さんはあったかいものでも飲んで落ち着きなね、と200円を由奈ちゃんに渡した。由奈ちゃんはありがとうございますと素直に受け取り席を立とうとする。
「由奈ちゃん待って」
思わず彼女を引き留めた。私がしてあげられることはなんだろうって、ポケットからスマホを差し出す。
「私のLINE。真帆ちゃんから何か連絡があったりとか、由奈ちゃん自身が不安な事がある時とか何でもいいからその時は連絡して。一応先輩みたいだし…」
そう言ってスマホを差し出すと、由奈ちゃんは少し笑って自分のスマホを出した。QRコードを読み込むとありがとうございます、心強いですと言って彼女は去っていった。
「もう、探偵側が泣きそうになってどーすんの。不安にさせちゃうでしょ」
「ごめんなさい…」
「絶対助けてあげようね、2人の事。先輩だもんね？」
由奈ちゃんの姿が見えなくなってから思わず涙をこぼしてしまった私を苦笑いしながらも優しく慰めてくれる阿部さん。握っていた手を離して背中をぽんっと叩く。
「ほら、いこ。佐久間に元気にしてもらおー」
阿部さんに背中を支えられながら立った私は、見張りをしてくれている佐久間さんの元に向かった。
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ぽぷら(プロフ) - onceさん» お読みいただき、そして温かい応援のメッセージありがとうございます(^^)頑張ります！ (2021年8月2日 15時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
once - すごく面白いです！これからも頑張ってください！ (2021年7月31日 14時) (レス) id: d9ffc008c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - はちの玉雪さん» ただいま帰りました！！笑 いやーお待たせいたしました。7人の探偵さん達をどうぞよろしくお願いします。笑 (2021年7月23日 13時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - みーさん» お読みいただきありがとうございます！！さぁ、それが今後どうなっていくのか…笑 私もどうなるのか分かりません！笑 (2021年7月23日 13時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
はちの玉雪(プロフ) - おかえりなさいませ、「キミを持っている」の心境でお待ちしておりました(笑) これからの展開を、楽しみにしております。 (2021年7月22日 20時) (レス) id: ef0b5894b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2021年7月13日 22時
