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「…宮舘さんは嫌じゃないんですか？読まれるとか」
話の途中で座りなよってソファへと促してくれた宮館さん。少しフラフラしてきそうだったのでありがたく腰かけると隣に座ってきたので、雑談のつもりでそう聞いてみたのだけど。
「嫌？そんな事ないよ。声を出さずとも言いたいことを読み取ってくれるのはそれこそこの仕事でも便利だからね。それに、心で話しかけてそれが伝わってる様子が見れるのは何だか楽しいよ」
そう微笑んで私を見た宮舘さん。
嫌だろうな、めんどくさいだろうなとばかり思っていた私はその発言に驚いてしまう。
「楽しい、ですか…」
「ただ阿部の場合は"聞いてない"時だと反応してくれないからね。Aちゃんが来てくれてもっと楽しくなりそうだ」
「聞いてない？」
どこか引っかかる言葉。私が聞き返しても宮館さんはどこか高貴な雰囲気で微笑むばかりでそれ以上の言葉は続けなかった。
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「Aちゃんの入社を祝ってーかんぱーい！」
お寿司とピザが並ぶローテーブルを囲って、入社式という名の歓迎会らしいものが始まった。
隣で急に乾杯の音頭をとった佐久間さんの声にびっくりして思わず飲み物をこぼしそうになり、この人は声量が凄いんだなと思った。何故なら心の声もきっと大きくて、心の声も大小があるらしい事に佐久間さんのおかげで気づいたからだ。
そんな佐久間さんと宮舘さんの間に座る私はぐるっとみなさんを見渡して、揃いも揃って顔が整ってらっしゃると妙に感心する。ただちゃんと名前が分からない人がいるのにも気づき。
「あの、名前お聞きしてない方が数名…」
「あ、俺岩本照です」
「岩本さん」
「よろしくー」
ピザを頬張りながら軽くピースをしてきた岩本さん。岩本さんは個人的にタピオカミルクティーを頼んだらしくお皿の横にはまぁまぁのサイズのそれが。果たしてピザに合うのだろうか。
「えーと、あと…社長？」
「あ、俺言ってなかったっけ？深澤辰哉でーす。確かに肩書きは社長だけど別に偉くも何とも無いし、固いから名前で呼んで？」
「深澤さん、だからふっかなんですか？」
「そーそー」
付き合いが長い、とさっき宮舘さんが言っていた。確かに社長だなんて固い呼び方で呼んでる人なんていなくて。
「まぁお好きに呼んでくださいな」
社長の威厳なんてこれっぽっちもない。
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ぽぷら(プロフ) - onceさん» お読みいただき、そして温かい応援のメッセージありがとうございます(^^)頑張ります！ (2021年8月2日 15時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
once - すごく面白いです！これからも頑張ってください！ (2021年7月31日 14時) (レス) id: d9ffc008c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - はちの玉雪さん» ただいま帰りました！！笑 いやーお待たせいたしました。7人の探偵さん達をどうぞよろしくお願いします。笑 (2021年7月23日 13時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - みーさん» お読みいただきありがとうございます！！さぁ、それが今後どうなっていくのか…笑 私もどうなるのか分かりません！笑 (2021年7月23日 13時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
はちの玉雪(プロフ) - おかえりなさいませ、「キミを持っている」の心境でお待ちしておりました(笑) これからの展開を、楽しみにしております。 (2021年7月22日 20時) (レス) id: ef0b5894b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2021年7月13日 22時
