第106話 ページ10
A『何言ってるの？私は怪我をしなかったけど京介は凄い怪我だったじゃない！私に危ないからダメって言ったのに自分は危険な目にあって...』
言い出したら止まらなかった。
人にはダメって言ったくせに自分は酷い怪我で危ないことばかり。
兵部「僕は別にいいんだよ」
A『なんで、そんなこと言うの？』
兵部「Aこそなんでそんなことを気にするんだ？」
A『え...それは...』
一瞬答えられなかった。私は今までずっと西園家やその従業員が危険な目に遭わなければそれでいいと思っていた。
なのに犯罪組織のリーダーを気にかけてるなんて...
わからない...わからないけど勢いに任せて思いついたことを言う。
A『情報共有の取引相手だからよ！』
そういい京介の部屋を後にした。
部屋に戻り沢山のことを考える。でも疲れもあったのかその日はすぐに眠ってしまった。
兵部side
Aが部屋から出ていった。
今回、あの場に来たことも怒っていたが、AのことがBABELにバレたことにも怒っていた。
Aの本当の姿を知る人なんて少なくていい。これでまた余計な奴らが出てきたらどうするんだ...。
特にあのヤブ医者。
Aは部屋に入ってきた時から怒られると思っていて反省したように縮こまっていた。
だからなるべくキツく言わないように気をつけながら報告を聞いた。
ただ、Aには逆効果だったのか泣かせてしまった。
でも、その泣き顔さえも可愛く見えてしまった僕は最低なのだろう。
今日、抱きしめた時のAはいつものように離れようとせず、体を預けてくれていた。
体重をかけられているのにとても軽くて普段しっかりしている分、凄く小さく見えた。
兵部「取引相手だからね...」
出て行く前にそう言ったAは気づいてるんだろうか。
顔が赤くなったり、感情的になったりするのが僕を煽ってることに。
次の日、また西園家とPANDRAで会議が行われた。
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mtk0202mtk(プロフ) - 梨沙さん» コメントありがとうございます！これからもどんどん更新できるように頑張ります！ (2021年3月15日 15時) (
レス) id: be19afc6cd (このIDを非表示/違反報告)
梨沙(プロフ) - 続きが気になります！ (2021年3月15日 14時) (レス) id: f1f564dbb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちか | 作成日時：2021年3月14日 0時
