ある日の始末屋さん、 (ページ22)

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ソフィーside

‘‘転職したいなぁって言うて’’

無線からそう聞こえてきた。

私はグラスを傾ける。

白「こんな毎日から抜け出したい……転職したいなぁ」

私がそう言うと、鎌田の顔色が変わった。

内ポケットから名刺を取り出す。

鎌「あなたに合う会社、斡旋して差し上げましょうか？」

私は名刺を受け取った。

リクラクティブ営業部長と名前の上に書いてあった。

私は驚いたフリをして鎌田を見た。

鎌田はカクテルをグイッと飲み干した。

私もカクテルを飲み干す。

鎌「ウイスキーのロック」

白「オレンジ・ブロッサムをお願いします」

２人でまた頼むと、話に戻る。

鎌「お酒が好きなようですので、酒造会社での販売はどうでしょう？」

白「いいですね……酒の販売だったら懐月堂さんに入りたいです」

鎌「懐月堂はオススメできないですね……」

鎌田はそう言って出てきたウイスキーのロックのグラスを傾けた。