ある日の始末屋さん、 (ページ21)

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ソフィーside

白「ブラッディ・マリーください」

私はバーテンダーにそう言うと、手帳を開いた……中身は偽の仕事のことで真っ黒。

私はペンの頭を押し、明後日の欄に９時会議、と無理矢理書いてため息をついた。

？「ジン・トニックを……隣いいですか？」

右側を見ると、４０代くらいの男性が微笑んでいた……今回の相手だ。

私はどうぞ、と言って左耳を触った。

鎌「私、鎌田洋一と申します……あなたの名前は？」

白「佐々倉沙穂です、ＯＬやってます」

私はそう言って出てきたカクテルをグビグビ飲む。

鎌「そうですか……大変ですね」

白「本当大変なんですよ、聞いてくれますか？」

私はダンッと赤いカクテルのグラスを置いて鎌田を見る。鎌田はまだ微笑んでいた。

白「今日は早く帰れると思って朝からテキパキ仕事したのに、後輩の書類を任されるし、いきなり入った会議の書類のコピーを頼まれるし、おまけに部長のセクハラにあって……気がついたらこんな時間になってました」

私はそう言い終わると、またカクテルを飲んだ……無線から拍手が聞こえる。

鎌田は透明なカクテルを１口飲んだ。

鎌「大変でしたね、お疲れ様です」

鎌田はそう言って頭を下げた。

私はフッと息を吐く。